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2016-07-21(Thu)

前穂・奥穂・北穂の一泊二日縦走

こんばんは。

先日、北アルプスの前穂高岳・奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳に行ってきました。
穂高岳というのは複数の山の総称であり、上記4つに明神岳と西穂高岳等を加えて穂高岳(穂高連峰)と呼んでいます。
標高国内3位タイの奥穂高岳を筆頭に、いずれも3000m級の荒々しい岩場で出来た山です。
圧倒的で美しすぎる山容、歯応えの有る難易度など、まさに北アルプスのエースとも言える存在であります。

私は2年前に横尾~涸沢経由で奥穂高岳に登頂したことが有りますが、
今回は上高地を起点に、初登頂となる前穂高岳と北穂高岳を加えた周回ルートで挑みました。

【今回のコース】
(移動日)東京駅 → 夜行バス → 上高地
(1日目)上高地 → 前穂高岳 → 奥穂高岳 → 穂高岳山荘
(2日目)穂高岳山荘 → 涸沢岳 → 北穂高岳 → 涸沢カール → 横尾 → 上高地 → 新宿(バス)

【今回のコースタイム(休息時間別)】
上高地 → 岳沢小屋 : 1時間45分
岳沢小屋 → 紀美子平 : 2時間5分
紀美子平 → 前穂高岳(往復) : 50分 
紀美子平 → 奥穂高岳 : 1時間50分
奥穂高岳 → 穂高岳山荘 : 20分

穂高岳山荘 → 涸沢岳 : 15分
涸沢岳 → 北穂高岳 : 2時間20分
北穂高岳 → 涸沢カール : 1時間40分
涸沢カール → 横尾 : 1時間50分
横尾 → 上高地 : 1時間45分




登山_アルプス8_001

今回は新設された東京駅発着の夜行バスで上高地へ向かいます。
毎回夜行バスで眠ることが出来ずに苦労する私ですが、リクライニング可能な独立三列シートのコイツなら!

・・・期待も虚しく、全く眠ることが出来ません。 何故??
腹がふくれたら眠くなるかと思い、途中のSAでおにぎり二個を食べましたが、全く効果無し。



登山_アルプス8_002

結局一睡も出来ずに上高地に到着しました。
完全寝不足の状態で、北ア屈指の急登である重太郎新道から前穂・奥穂経由で穂高岳山荘まで行く。
天気は最高ですが、コンディションとコースは最悪と言えます。 頑張りましょう。



登山_アルプス8_003

上高地を出発し、1時間40分程で「岳沢小屋」に到着。 ここに前泊する人も多いようです。



登山_アルプス8_004

北ア屈指の急登と呼ばれる重太郎新道。 三大急登の合戦尾根よりも遥かに厳しい道です。
しかし! 大好きな梯子場が出現すると大喜びする私。 梯子大好き。



登山_アルプス8_005

登山_アルプス8_006

重太郎新道は中盤以降に視界が開け、西穂高岳への稜線や遠方の山々が見渡せます。 素晴らしい展望!



登山_アルプス8_007

上高地から奥穂高岳までは約1700mの標高差があり、大半は厳しく危険な岩場です。
寝不足の私が言うことではありませんが、最高のコンディションで挑むべきルートですね。



登山_アルプス8_008

穂高連峰の一つである「明神岳(みょうじんだけ・2931m)」です。
美しい山ですが、こちらは一般登山道は無く、岩登り装備でしか登頂できません。



登山_アルプス8_009

中盤以降はますます傾斜・危険度共に厳しくなり、猛烈な陽差しと合わせて体力を奪ってゆきます。
なんでこのルートが三大急登に含まれないのかが不思議ですね。



登山_アルプス8_010

スタートから四時間弱で「紀美子平(きみこだいら)」に到着しました。
ここは前穂高岳と奥穂高岳への分岐点となっており、ここに荷物を置いて頂上にアタックします。




登山_アルプス8_011

紀美子平から前穂高岳頂上までは約30分程度ですが、ここから先がさらなる急登で大変です。
急登な上に真横は絶壁・・・ こことか鎖があると助かるのですが。



登山_アルプス8_012

苦労の末、ついに「前穂高岳(まえほたかだけ・3090m)」に到着!
360度の素晴らしい大展望で、苦労して登ってくる価値は絶対に有ります。
頂上は意外と広くて歩け回れますが、転落に注意してください。 落ちたら確実に死にます。



紀美子平に戻って休息したら、今度は「吊尾根」を経由して左上に見える奥穂高岳へ向かいます。
吊尾根は前穂高岳と奥穂高岳を結ぶ尾根道で、転落事故も多発する油断のならないルートです。

登山_アルプス8_013

登山_アルプス8_015

岩場のルートは踏み跡を見失って道を外れる人が多いのですが、今回まさにそういった現場に遭遇しました。
変な方向から声が聞こえるので振り返って見ると、後ろに居たグループが登山道の10m程下の斜面を歩いて居るではありませんか。 途中でルートを間違って道を外れて進んでしまったようです。
大声で指示を出しながら登山道に復帰させましたが、事故に繋がらなくて幸いでした。




登山_アルプス8_014

涸沢カールから見た吊尾根の様子です。 前穂・奥穂と合わせて威圧感を放っております。



吊尾根は体力的にも精神的にも疲れる場所ですが、展望は最高です。

登山_アルプス8_016

登山_アルプス8_017

奥穂高岳の頂上手前から歩いてきた吊尾根を振り返ります。 奥に聳えるのが前穂高岳です。
吊尾根は奥穂高岳付近が岩場の急登になっており、岩が脆いので注意が必要です。

岩場の斜面を登っている時、左手で掴んだ30cm位の岩がグラッと動いて心臓が止まるかと思いました。
三点支持を守って他の3本の手足で体を支えていたので、バランスを崩すことも岩を落とすことも無く無事でした。
もし体を支えずに岩に体重をかけていたら、今頃ここに居なかったかも知れません。 涙が出るほど怖かったです。




登山_アルプス8_018

スタートから六時間半程、ようやく「奥穂高岳・3190m」の頂上に到着しました。
およそ二年ぶりの登頂ですが、近くにそびえ立つジャンダルムも相変わらず美しいですね。



登山_アルプス8_019

登山_アルプス8_020

この日はヘリによる荷揚げが盛んに行われており、日没ギリギリまで何度も飛来していました。
悪天候時にはヘリが飛べない為、夏山シーズンを前にフル回転で荷揚げをしているのでしょう。



登山_アルプス8_021

大変な荷揚げ作業のおかげで、この様な美味しい食事が食べられると思うと感慨深いですね。
2年前と比べて若干おかずの内容が変化していました。 鯖の塩焼きや豚の角煮が美味しかったです。




登山_アルプス8_022

長かった一日も間もなく終わりです。 寝不足や肉体的な疲労はもちろんですが、今回はそれ以上に精神的に疲れました。
特に岩が動いた時は本当に怖かったです。 人生で一番恐怖を感じた瞬間でした。



登山_アルプス8_023

今日は小屋の近くにある「涸沢岳(からさわだけ・3110m)」を経由して北穂高岳を目指します。
西穂高岳から奥穂高岳・北穂高岳を経由して南岳に至るルートは、一部を除いて国内屈指の難ルートとして知られており、
今回通過する涸沢岳~北穂高岳の区間もその一部です。 登山地図には「危」マークが記されています。

南岳と北穂高岳を結ぶ所謂大キレットよりは距離は短いですが、難所とそうでない場所が混在する大キレットに比べ、
この涸沢岳と北穂高岳を結ぶ穂高稜線はひたすら危険箇所という感じの様です。

地図で危険と書かれた場所を行くのは初めてです。 少しずつ経験を積んできましたが緊張します。
岩場を安全に通過する為、ウエストポーチやカメラ鞄などは全てザックに収納しました。



登山_アルプス8_024

登山_アルプス8_025

登山_アルプス8_026

涸沢岳頂上から少し進むと、いきなり垂直の断崖絶壁を鎖で降下します。
すぐ前をおばさん達のグループが先行していたのですが、恐怖に断念して引き返して行きました。
前に人が居たら心強かったのですが、いきなり独りぼっちになってしまいました・・・・・・

そして鎖を下ってから間もなく、ドーム型に尽きだした変な場所に迷い込んでしまいました。
途中までは踏み跡が有るのですが、その先は切れ落ちていて道が見えません。
謎の残置ロープが有りますが、犬のリードの様な頼りない代物。 足下にはカメラフィルムの残骸。何時の物だ??
あの岩を越えたら道が有るのだろうか? しかし、何かがおかしい。 行ってはいけない気がする・・・

しばらく迷った後、少し引き返して周囲を観察すると、無事に正しいルートを発見することが出来ました。
迷ったら立ち止まり、確実な場所まで引き返す。 登山の基本に救われた感じです。



登山_アルプス8_027

登山_アルプス8_028

ゴジラの背びれの様な場所を越えてきました。 なんとまあ荒々しい山容でしょう。
ザックを安全に下ろせる場所は限られているので写真を撮るのに苦労しました。
北アの難所では一眼レフは大きすぎて無理ですね。 今度からコンデジも併用しようと思います。



登山_アルプス8_030

途中で先行していたおじさんに追いついたので、休息を兼ねて話を伺ってみました。
するとジャンダルムの登頂経験も有るベテランの方で、これから大キレットを経由して槍ヶ岳へ向かうとの事。
これはそのおじさんに撮って貰った一枚です。 真横は切れ落ちていて結構怖かったです。



登山_アルプス8_029

登山_アルプス8_031

延々と続く岩場の難所。 一瞬たりとも気が抜けません。
事前にこのコースに関する資料を読んできて、特徴的な難所に関する情報を得てきたつもりでした。
が、むしろ難所じゃ無い場所の方が少なく、そっちの方が印象に残っている有様です。




登山_アルプス8_032

ついに「北穂高岳(きたほたかだけ・3106m)」に到着しました。 国内標高第9位です。
頂上からは360度の素晴らしい大展望で、中でも大キレット越しの槍ヶ岳が素晴らしいですね。



頂上直下には「北穂高小屋」があり、テラスからの眺めは最高です。
展望を売りにした山小屋は多いですが、最強なのはこの小屋かもしれませんね。

登山_アルプス8_033

登山_アルプス8_034

なにしろこの立地ですから! どうやってこんな凄い場所に小屋を建てたのでしょうか。 人間って凄いです。



登山_アルプス8_035

小屋の腋からは大キレットへの道が続いています。
このまま行ってしまおうかとも思いましたが、さらなる経験を積んで改めて挑むことにしました。



登山_アルプス8_036

この日も周辺の小屋では荷揚げが盛んに行われていました。 東邦航空も大忙しですね。



登山_アルプス8_037

登山_アルプス8_038

展望を楽しんだら、名残惜しいですが涸沢カールに向けて下山開始です。
北穂高岳への一般的なルートですが、難所の多い急勾配なので注意が必要です。



登山_アルプス8_039

途中でアルプスのアイドル・雷鳥を発見! どうやら砂遊びをしていたようです。
もちろん脅かすつもりは有りませんが、同じ方向に歩いて行くので困りました。



疲れた体に嬉しい梯子場も登場! ワクワクしますね。

登山_アルプス8_040

登山_アルプス8_041

登山_アルプス8_042

しかしこのルート、勾配や標高差はもちろん、難所も多くて気が抜けません。
シーズン中は大渋滞が発生しそうで、混雑時は通りたくないですね。



こうして穂高連峰の4座を一挙に巡る旅は無事?に終わりを告げました。
一泊二日の旅でしたが、数倍疲れた気がします。 特に精神的に疲れました。

ひと月ほど前に八ヶ岳の岩場を経験しましたが、穂高の岩場はスケールが違いました。
危険な岩場でのカメラバッグやポーチの取り扱いに関しても様々な教訓を得ることができました。
岩場向けのアルパイン系ザックが存在する理由がよく分かった気がします。
剱岳や大キレットに挑む際には、カメラを含めた荷物の形態を工夫しようと思います。

肉体的にも精神的にも疲れましたが、素晴らしい展望と経験を得ることができた旅でした。


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Sonic478

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業種ゲーム業界
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趣味1旅行、情報発信、車、カメラ、ゲーム
趣味2ネコと遊ぶ、ニュースを見たり読んだり


業界関係者の視点から、業界の魅力・問題点など、色々紹介しようと思います。

メインサイトはこちらです。

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残業と休日出勤。
欧米メーカーの飛躍とアジア系メーカーの追い上げ。
悩みの多い日々ではありますが、日本のゲーム業界の飛躍を目指して頑張ります。

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