2009-01-29(Thu)

リストラの先にあるもの

こんばんは。


最近、ニュースや新聞を見る度に「人員削減」「過去最大の赤字決算」みたいな見出しばかり見かけます。
そのあおりを受けて、私の働くゲーム業界でもリストラが加速しているようです。

リストラと言っても本来の意味と一般的に認識されている意味は結構違うようですね。
恐らく一般的に認識されているのは「首切り」でしょう。

私の知っているとあるメーカーでは、新卒向けの社員寮の廃止を実施するようです。
関東での生活に不慣れで給与所得も少ない新入社員にとって、社員寮が無くなるという意味は大きいのではないでしょうか。

何よりも大切な自社の「財産」をこれ以上締め上げる事に意味はあるのでしょうか?



さて、現在発売されている「週間 東洋経済 1/31号」に興味深い記事を見かけました。
その名も「崖っぷちのソニー」という特集です。

劇的なV時回復のわずか1年後に訪れた悲劇的な業績悪化になってしまったソニーの特集なのですが、中でも印象的だったのが、ソニーの現社員やOB達の誌上座談会の中にある台詞です。

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過去二回のリストラで退職金+年収3年分の積み増し金を手に去った人が、転職先の国内外競合メーカーにソニーのノウハウを移転させている。

今度のリストラが終われば、優秀な人材は誰も残っていないかもしれない。


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*週間東洋経済 20091/31号より抜粋・引用


どうでしょうか。 どちらも非常に共感できる言葉ですね。

人員整理の内容も様々で、希望退職を募る時もあれば、業績や年齢で選別した人を半ば無理矢理辞めさせる場合もあります。

前者の場合、会社に見切りを付けた人からどんどん辞めて行ってしまいます。
そういった人に限って、会社に無くてはならないキーパーソンだったりします。


「転職先の国内外競合メーカーにソニーのノウハウを移転させている。」

まさにコレと同じ事例を知っています。

過去、とあるゲームにて非常に独創的かつ高難度の表現手法を生み出したプログラマーが居ました。
生みの親であるその人の名前を取って「○○表現」みたいな名前がいつの間にか付けられていたくらいです。

しかし、リストラの際に真っ先に辞めてしまいました。
そして、数年後にその技術を発展させた表現を盛り込んだゲームが競合他社から発売された訳です。

聞けば、やはり生みの親であるその人が転職したのは、その競合他社らしいではありませんか。



会社のピンチに対策を打つのはもちろん重要です。
しかし、会社の存続に必要な技術と知識、それを持っている社員を放出するのはどうでしょうか?

目先の赤字は消えるかもしれませんが、その数倍・数十倍も価値のある人材は恐らく二度と確保出来ない気がします。




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興味深い話です。

非常に興味深い話ですね。

自分が勤めている会社を、自信を持って他人に勧められるか・・・正直私の勤め先に関しては微妙というか、多分オススメできないかもしれません。

また、良くも悪くも規模が大きいので、事業説明会とかでない限り社長の顔を見かける事もありません。

> 会社には、首切りの前に、業績を伸ばすことだけではなく、社員のケアも含めて出来る限りのことはやってほしいと思います。

まったくもっとその通り! 社員のケアはそのまま業績になって返ってくると思います。
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Sonic478

Author:Sonic478
 
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業種ゲーム業界
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趣味1旅行、情報発信、車、カメラ、ゲーム
趣味2ネコと遊ぶ、ニュースを見たり読んだり


業界関係者の視点から、業界の魅力・問題点など、色々紹介しようと思います。

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欧米メーカーの飛躍とアジア系メーカーの追い上げ。
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