2015-10-18(Sun)

極寒と絶景の南アルプス ~北岳・間ノ岳~

こんばんは。

先日、週末を利用して南アルプスの「北岳(きただけ・3193m)」「間ノ岳(あいのだけ・3190m)」に登ってきました。
アルプスは北・中央・南と大きく三つに分かれていますが、北以外に行ったのはこれが初めてです。
国内標高第二位と第三位を一気に縦走するこの旅、ずっと行ってみたいと思っていたのです。

【今回のルート】
■初日
・新宿 ~ 甲府 (特急あずさ)
・甲府 ~ 広河原 (山梨交通バス)
・広河原 ~ 白根御池小屋 (泊) : 2時間10分

■二日目
・白根御池小屋 ~ 北岳肩の小屋 : 2時間10分
・北岳肩の小屋 ~ 北岳 : 40分
・北岳 ~ 北岳山荘 : 40分
・北岳山荘 ~ 間ノ岳 ~ 北岳山荘 (泊) : 往復2時間20分

■三日目
・北岳山荘 ~ 北岳 ~ 北岳肩の小屋 ~ 白根御池小屋 ~ 広河原


都内から北岳の登山口である広河原までは電車とバスで四時間もかかります。
登山開始が正午となってしまうので、さすがに初日に頂上付近の小屋までは行けません。
なので、初日は中腹にある「白根御池小屋(しらねおいけごや)」まで行くことにしました。

北岳頂上へのルートは多彩ですが、今回は登り・下り共に「草すべり」と白根御池小屋を経由したルートです。



登山_アルプス7_001

南アルプスは広範囲(全域?)でマイカー規制をしており、自家用車は途中までしか入れません。
私は甲府駅からバスで移動しますが、登山口の広河原まで実に二時間! 長い旅です。

車窓からは南アルプスの名峰が見え、早くも気分は盛り上がっております。
中央奥に見えるのが「間ノ岳」、尾根沿いに左側が「農鳥岳」、右側が「北岳」です。
これらを「白峰三山(しらねさんざん)」と呼びます。



バスに二時間揺られ、登山口にある「広河原インフォメーションセンター」に到着。
甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳へ行く人はここからさらに乗り継ぎますが、北岳へ向かう私はここから登山開始です。
中央奥にそびえているのが、今回の目標である北岳ですね。

登山_アルプス7_002

登山_アルプス7_003

吊り橋を渡って登山開始! 吊り橋ってワクワクしますね。



登山_アルプス7_004

登山_アルプス7_005

登山_アルプス7_006

登山口から程なくして道が分岐しますが、私は白根御池小屋ルートへ進みます。
この尾根道がかなりの急登でして、大倉尾根や合戦尾根よりもキツイと感じました。
ただ、樹林帯で沢沿いなので涼しく、二時間ほど頑張れば緩やかな地形にさしかかります。



二時間程の登りで今夜の宿である「白根御池小屋」に到着。 北岳の中腹・標高2230mの地点に有ります。
小屋の前には小さな池が有り、のどかで落ち着く大変雰囲気の良い場所に有ります。

登山_アルプス7_007

登山_アルプス7_008

なんと! この小屋ではソフトクリームが食べられます。
疲れた体には最高のご褒美。 丹沢・花立山荘のかき氷を思い出します。



小屋は中も外も大変綺麗で実に快適です。
特に水回りが素晴らしく、山小屋とは思えない程快適な水洗トイレと洗面所には感動しました。
スタッフの対応も良くて食事も旨いと、これまで利用した山小屋の中で一番でした。

登山_アルプス7_009

登山_アルプス7_010

山小屋の醍醐味の一つで有る本棚。 小屋によって規模や内容は様々ですが、ここはかなりの充実ぶりです。
「PEAKS」等の関連書籍が大量に有り、仮に悪天候で停滞したとしても暇はつぶせそうです。
漫画本も「岳」「イカロスの山」「孤高の人」・・・さすがの品揃えですね。

そんな中、何故か「Illustrator(有名なCG作成ソフト)」の参考書を発見!
これだけ場違いで凄く気になりました。 何故山小屋にCGの参考書が?? 公式サイトの作成に使ったのでしょうか?



お待ちかねの夕食です。 重箱に入って出てきました。
酢豚や白玉団子など美味しいおかずが一杯ですが、注目すべきは充実した山菜料理の数々。
地場産の物でしょうか? とても美味しかったです。

登山_アルプス7_011

登山_アルプス7_012

翌日は四時に起床、五時に朝食、そして六時に出発です。 朝日を浴びた紅葉が美しいですね。
小屋を出ると直ぐに「草すべり」と呼ばれる急登コースに差し掛かります。
合戦尾根など物の数では無い程の急登ですが、個人的には良いペースで楽しく登れました。
小屋でゆっくり休むことが出来たのが良かったのでしょうか。



二時間と少しで標高3000mに有る「北岳肩の小屋」に到着しました。
この頃には急速にガスが湧いてきて、直ぐ目の前に有るはずの山頂が全く見えません。
余りにも寒いので、小屋でココアを注文し、しばらく休息することにしました。

登山_アルプス7_013

登山_アルプス7_014

余りの寒さと強風の為、看板に霜が降りています。 すれ違う人の帽子やザックにも霜が・・・!
小屋の温度計では気温はマイナス1度。 低体温症の危険を感じたので、防寒手袋などで万全の体制を整えました。



肩の小屋から頂上までは約40分・標高差約200mの登りとなります。
頂上では時折視界が開けましたが、明日の朝登り直す事にして先へ進みます。

登山_アルプス7_015

登山_アルプス7_016

頂上から約40分、ここが今夜の宿である「北岳山荘」です。
先ほどの肩の小屋と合わせて約300名のキャパが有りますが、シーズン中にはその数倍の人が来ることも・・・!



まだ昼前なので、宿泊手続きを済ませて隣の間ノ岳まで出かけることにしました。
ここからは比較的穏やかな稜線歩きなので、これまでの様な急登は有りません。
が、標高3000mの稜線歩きなので、一旦天候が荒れたら死の危険も有り得ます。 防寒具や行動食などは必携です。

登山_アルプス7_017

登山_アルプス7_018

一時間半程で「間ノ岳(あいのだけ・3190m)」に到着しました。
北アルプスの奥穂高岳と並んで国内第三位の標高を誇り、富士山などの展望が素晴らしいです。



登山_アルプス7_019

翌朝、小屋の前から御来光です。 右にそびえるのは富士山。 北アルプスよりも遥かに近い為、実に大きく見えます。
日の出と富士山。 日本人にとっての特別な存在を二つ同時に味わえるとは!



余りにも天気が良い為、前日に続いて北岳の頂上へ行ってみることにしました。
小屋から頂上まではかなりの急登ですが、これだけ快晴なら行ってみるしか無いでしょう!
頂上からの展望は・・・期待以上の素晴らしすぎる絶景でした。

登山_アルプス7_020

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北岳頂上からは360度の大展望! 今までで一番の絶景だったと思います。
近隣の鳳凰山・甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳などはもちろん、北・中央アルプスや八ヶ岳なども見えます。
やはり頂上から展望を楽しむなら空気が澄んでいる午前中に限りますね。



改めて頂上で記念写真をパシャリ!
被写体の私はともかく(笑)、景色は最高、天気も最高!

登山_アルプス7_026

登山_アルプス7_027

登山_アルプス7_028

最高の景色を楽しんだら、名残惜しいですが下山開始です。 事故の大半は下山時に起きるので要注意です。



・・・とか偉そうな事を書いておりますが、下山時にやってしまいました。
草すべりの上部にある木階段を降りている最中、バランスを崩して数メーター程滑落してしまいました。
幸いにも左側の登り斜面に一旦ぶつかり、速度が落ちた上で転落したので助かりました。
もし真正面や右側の下り急斜面方向に倒れていたらまずかったかもしれません。

転倒した瞬間は一瞬「あっ、まずい!!」と思いますが、体が動き始めたらもうどうしようもありません。
ただひたすら「早く止まってくれ」と願うばかりです。 手で物を掴んで止まるとか全く出来ませんでした。
転落し終わると正気に戻り、恐る恐る全身の神経を使って体が無事かどうかを確認。
左腕に激痛が有り、何カ所か出血していましたが、幸いにも軽い打撲で済みました。

転倒・滑落したのは下りの階段で、丸太を組み合わせた木製の階段です。
支柱だけで無く足場も丸く、バランスが取りにくくて滑りやすく、以前から苦手としていた物でした。
「登山における事故の大半は下りで起きる」。 まさに身をもって体験する事となりました。
軽傷で済んだのは不幸中の幸いでしたが、再発は絶対に防がなければいけませんね。



こうして初の南アルプス登山は無事(ではありませんが)に終わりを告げました。
転倒・滑落をやってしまい怪我もしましたが、教訓として得られる物が多い旅でした。

毎回山に行くたびに出会いが有りますが、今回はいつにもまして楽しい出会いが有りました。
就職を控え、忙しくなる前の最後の登山として来ていた大学生の青年。
無事に就活が終わり、楽しい卒業式を迎えられる事を祈っております。

また、間ノ岳から北岳、そして広河原に下山するまでご一緒した大先輩(なんと私よりも30歳も年上の方!)。
百名山も既に80座を達成したとの事で、凄く元気で気さくな方でした。
九州にも遠征するとの事なので、「是非とも大崩山にも登ってみてください」とお勧めしておきました。
このお二人には一緒に記念写真も撮らせて頂き、一生の宝物となりました。

やはり、山は最高です。


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Sonic478

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残業と休日出勤。
欧米メーカーの飛躍とアジア系メーカーの追い上げ。
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