2015-08-29(Sat)

二度目の富士山・御殿場ルートに挑戦

こんばんは。

先日、と言っても7月下旬ですが、富士山に登ってきたのでご報告します。
北アルプスの白馬岳縦走から帰ってきて僅か二日後という強行軍。
しかも今回は富士山屈指のロングルートである「御殿場ルート」です。

富士山には「吉田ルート」「富士宮ルート」「須走ルート」「御殿場ルート」の4ルートが有りますが、
他のルートは標高2000~2300m付近がスタート地点なのに、ここだけ1400m付近がスタート地点になります。
頂上まで約2400mの登りで、前回登った吉田ルートとは実に1000m近い標高差が有るわけです。

しかも、御殿場ルートは砂だらけの地面が実に厄介で、一歩踏み出す毎に足がめり込み、後ろに下がるという有様。
感覚的には、1歩毎に2~3歩分の体力を消耗するイメージで、非常に体力を消耗します。
さらに、このコースには山小屋がほとんど無く、休息・トイレ・物資補給・緊急時の待避が困難でもあります。
そんな高難易度の御殿場ルート、個人的には今までの登山で一番疲れたかもしれません。

なお、今回は会社の同僚と計3名で行ってきました。



登山_富士山2_001

登山_富士山2_002

売店や宿泊施設が建ち並び、登山客・観光客でごった返す吉田口と異なり、御殿場口は簡素で静かです。
駐車場とトイレの他はこれと言った施設も有りません。
15分程登った場所に山小屋が有りますが、ここから先は当分何も無いので、事前の準備は入念にしておきましょう。



登山_富士山2_003

1時間半ほど登り、ようやく標高2000m地点に到着。 吉田ルートだとまだスタート地点にすら達していない高さですね。


登山_富士山2_004

登山_富士山2_005

登山_富士山2_006

この日はガスが多くて展望が得られず、火星の様な殺風景な道を黙々と登ります。
シーズンの週末なのに人もまばらで、さすが過酷さで知られる御殿場ルートと言った感じですね。
遠くには荷揚げを行うブルドーザーが走っていました。



登山_富士山2_007

三時間半程登った所で、標高2600mの新六合目に到着しました。
久々に小屋が有りますが、ここは休業中でトイレも利用できません。


登山_富士山2_008

更に登ると「宝永山」方面へのルートが分岐しています。 ここは帰りに立ち寄る予定です。



登山_富士山2_009

スタートから五時間ほどで標高3000m地点に到着。 ここまで約1600mを登ってきた訳ですね。
柔らかい砂地は足がめり込むしずり下がるし、倍くらいの高さを登った様な疲労感があります。
景観が全く得られないのも疲れを増幅させているかも知れません。


登山_富士山2_010

登山_富士山2_011

御殿場ルートでは数少ない山小屋の一つ「わらじ館」。 その案内板が出現しました。
こんな地獄の様な場所でスイカやワッフルが食べられる!? 行くしか無い、この山小屋へ!


登山_富士山2_012

標高約3100m地点にある山小屋「わらじ館」です。
この100m位下には休業中の小屋が有り、それを見た時に「着いたぞ~」とぬか喜びしたのは内緒です。
スイカやワッフルを食べるつもりだったのですが、休息している間にすっかり忘れてしまいました・・・


登山_富士山2_013

暖かさを感じる手描きのボード。 こんなのは吉田ルートでは見かけませんでした。
難易度が高い御殿場ルートは、全ルートの中で最も利用客が少ないルートです。
休業中の小屋が多いのも、経営的に厳しいという理由からかもしれません。

いくらでも客が来る吉田ルートと違い、このルートの小屋は宿泊費用が安く、食事もおかわり自由。
従業員の態度も全体的に良好で、それに加えてこの様な暖かいおもてなし。
経営努力の違いを見た様な気がします。



登山_富士山2_014

7合目を過ぎた辺りから下山者とすれ違う事が増えてきました。
学生の集団でしょうか、やたらと元気な若者達で、すれ違う度に元気な挨拶をしてくれました。


登山_富士山2_015

この付近から地形が変化し、歩きにくい砂地から岩場に変わります。
歩きやすいという訳ではありませんが、これまでの砂地よりは遥かにマシですね。


登山_富士山2_016

スタートから約7時間の午後四時、標高3300mに有る「赤岩八合館」に到着しました。 今夜はここで一泊です。 
人が少ない御殿場ルートですが、小屋は満杯で翌日も予約で一杯の様でした。
おかわり自由のカレーを二杯食べ、さらにビールも飲んで疲れを癒やします。

・・・と言いたいところですが、すし詰め状態で息苦しく、ひたすら無心で横になるしかありません。
富士山で快適さを求めるのは無理の様ですね。



午前2時頃、頂上で御来光を見る為に起床します。
しかし、なんと! 連れの同僚二人が共に高山病になってしまいました。
私は相変わらず高山病とは無縁なのですが(相応の対策は取っていますが)、他の二人は厳しそうです。

この位置からでも十分御来光は見えますし、事前に高山病が発症したら無理はしないと決めていました。
が、しばらく休んだら症状が落ち着いたとの事なので、様子を見つつ頂上へ向かう事になりました。


登山_富士山2_017

動き始めると高山病の症状は回復してきたとのこと。
元々、寝ると呼吸が弱くなりますし、それに加えて息苦しいすし詰め状態の山小屋。
弾丸登山は高山病に悪いと言われますが、逆に山小屋に泊まる方が問題の様な気もします。


登山_富士山2_018

登山_富士山2_019

極寒の頂上で御来光を待ちます。 が、この日は雲が多く、残念ながら御来光は見えませんでした。
しかし、雲間から差す光がとても美しく、快晴の空では見られない幻想的な風景を楽しめました。



登山_富士山2_020

登山_富士山2_021

お鉢巡りの途中、見事な「影富士」を見る事が出来ました。
(地表に落ちる富士山の影を頂上から見ること)


登山_富士山2_022

登山_富士山2_023

山小屋に戻ってきたら、丁度荷揚げのブルドーザーが登ってきたところでした。
メガドラ版アドバンスド大戦略の工作車みたいな形をしておりますな。



登山_富士山2_024

登山_富士山2_025

御殿場ルートのハイライトは「大砂走り」と呼ばれる下山ルート。
普通、下山時に全力で駆け下りるなんて無茶は出来ませんが、砂地のここならそれが出来るという訳です。
足首までめり込む柔らかい砂地がクッションとなり、ビックリする程の速度で駆け下りられるのです。
1000m以上の高さを駆け下りる、一度は味わって欲しい爽快感でした。



登山_富士山2_026

登山_富士山2_027

下山途中で2700m付近にある「宝永山(宝永火口)」に立ち寄りました。
富士山が最後に噴火した「宝永大噴火」の際に出来た火口とのことです。

写真では伝えにくいですが、数百メートルもの絶壁は凄まじい迫力で、その少し上に登山道や山小屋が点在しています。
この様に相互の位置関係やスケールを見ると、なんて恐ろしい山を歩いてきたのだろうと怖くなりました。



登山_富士山2_028

宝永山を後にして、灼熱の大砂走りをひたすら下ります。
走っても歩いても遥か遠くの駐車場、もうもうと立ちこめる砂埃、熱い陽差し・・・ 砂漠に居る様な感覚です。
これは山頂方面を振り返った写真ですが、頂上は雲に隠れていますが、長大な登山道が見えますでしょうか。


登山_富士山2_029

中央に有る雲海の少し下(写真の中央)に小さな白い物が見えていますが、あれが登山口の駐車場です。
まだまだ遙か彼方ですが、苦痛を通り越して何だか楽しくなってきました。 こんな絶景、なかなか見られません。



この様にして御殿場ルートの旅は無事(?)に終わりを告げました。
技術的に難しい場所は全く有りませんが、想像を絶する悪路で疲労感は凄かったですね。
白馬岳の後に間髪を入れずに登ったため、酷い日焼けをして大変でした。
特に腕と首筋の日焼けが酷く、後日病院にお世話になりました。 日焼け対策は入念にしておきましょう。

確かに大変なコースでしたが、他のルートと違ってゆっくりと静かに登る事ができます。
宝永山は圧巻のスケールで一見の価値有りでしたし、大砂走りは一度は体験して欲しい楽しさでした。
スパッツ(ゲイター)は必須で、サングラスやマスクも有れば尚良しです。


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