2008-10-24(Fri)

欧米との技術格差

こんばんは。
アクセスありがとうございます。


ここ数年の日本のゲーム市場を見ていると、PS3はPS2からの移行に失敗し、一方のXbox360は初代Xboxよりはマシという程度しか売れていません。
Wiiは国内の据え置き機では最も売れていますが、まともに売れているのは任天堂ソフトばかりという状況。

一方ではDS・PSP・携帯電話でのゲームは大変活気があり、もはや日本市場においては携帯ゲーム機が主流なのは間違いない状況です。

その流れを受けて、以前まではPSやPS2等で新作がリリースされていたゲームの数々が、DSやPSP等の携帯ゲーム機で発売されるようになりました。

この様子を見て、私はある危機感を抱いています。



それはズバリ「欧米メーカーとの技術力の差」というものです。

誤解が無いように言っておきますが、携帯ゲーム機でゲームを造るのにも非常に高度な技術が要求されます。
私は携帯電話向けのゲーム開発に携わった事があるので分かりますが、モニターサイズもマシンスペックも非常に限定される携帯端末向けのゲーム制作は予想以上に大変でした。
ハードのスペックが固定されているDSやPSPはともかく、メーカーや機種毎にスペックが異なる携帯電話は輪をかけて困難です。

しかし、これら携帯端末で必要とされるCG技術などは、せいぜいSFC~PSとかのレベルなのも事実です。
ここに欧米メーカーとの技術格差の広がる原因を感じています。


本来ならば、PS3やXbox360等でハイエンドCGを駆使して新作や続編が造られていたはずですが、この両者の普及率の低さや開発費の高騰などで利益回収が困難であるため、ほとんどのメーカーが携帯端末向けにタイトルをリリースするようになりました。

一方で海外では据え置き型ゲーム機が好調なので、欧米のメーカーは従来通りそれら向けにゲームを開発しています。
ゲームショーなどでPS3などのカタログをもらってくると、海外タイトルの割合が多かったりする点にもそれが反映されています。
当然ながらPS3やXbox360等におけるゲーム開発のノウハウは向こうの方が豊富です。

また、国内では全く普及しないFPSゲームも、本場の海外では最も人気のあるジャンルの一つであり、各メーカーは続々と新作を発表しています。
海外市場でシェアを抑えるためには、北米四大スポーツをテーマにしたゲームと並び、FPSで人気作を造るのが必須とも言えます。


このFPSゲームの特徴として私が最も重視するのは、「常に最先端の3D技術を駆使して制作されている」という点です。
スプライトと3Dを組み合わせ、社会現象にもなった初代「DOOM(ドゥーム)」、完全3Dとなった「Quake(クエーク)」、驚異的な自由度と軽快なオンライン対戦を実現した「バトルフィールド1942」、ため息が出るような美しさを実現した「Crisis(クライシス)」など、3DCGやネットワーク技術の最先端を行くのは常に海外製FPSであると言っても過言ではありません。

DirectX等のAPI、nVidiaやAMD(ATI)などのグラフィックスカード市場も、ある意味FPSゲームが牽引していると言えるでしょう。
無論、そこには最先端の3DCGやネットワーク技術が逐一研究・開発・投入されている訳です。


ところが、日本のメーカーはというと、その最先端の技術開発競争には、ほぼ無縁と言っても過言ではない状態です。
先ほど書いたような理由から、PS3やXbox360等におけるゲーム開発を敬遠している状況であり、PCメインのFPS市場も全く活気が無く、アーケード基板がハイエンドCGの代名詞だったのも過去の話です。

つまり、日本のメーカーが最先端のハイエンドCG(特にネットワークを組み合わせたリアルタイム3DCG)を作成する機会が減りつつあるのです。
それはそのまま欧米メーカーとの技術のギャップが広がる事を意味しています。
海外のFPSゲームを遊んだりすると「これは勝てないな」と思う事がしばしばあります。



実は私、社内にてFPSゲームの面白さ・重要性を細々と布教しておりまして、過去に社内プレゼンも行ったりしました。 しかし、その効果むなしいものでした。(私のプレゼンが素晴らしいとも思いませんが・・・)

もちろん携帯ゲームはこれからの主流の一つであり、そのノウハウを蓄積することは間違いなく重要だと思います。
それに最先端の3DCGを駆使すればゲームが必ず面白くなると言うものでもありません。
しかし、その一方で日本のメーカーが取り残されていくような気もするのもまた事実です。

あなたもDSやPSPの合間に海外のFPSゲームなどで遊んでみませんか?


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