2008-10-06(Mon)

中国出張その3 ~現地スタッフの価値観など~

みなさんこんばんは。 久しぶりの更新です。

実はつい先日まで再び海外出張に行っておりました。
夏休みはおろか週末も出勤が続き、ここのところまともに休んでおりません。
そんな状況下で、先日上司から次期プロジェクトに関する無茶なスケジュールを通達された際に「少々」プッツンしてしまい、ちょっとばかり口論してしまいました。
私もまだまだ子供ですね・・・

さて、ブログと同時にホームページの方も更新しましたので、良かったら覗いてみてください。



前々回の中国出張での経験を元に色々書いていた途中なので、その続きである出張報告第三弾をお送りしたいと思います。

前回の出張において、現地スタッフと共にちょっとした飲み会を開催しました。
プロジェクトがおおむね一段落した状況であり、また、酒が入った事もあって、非常に和気藹々(わきあいあい)と語り合う事ができました。
そこで現地スタッフ達から聞き出せた、彼らの仕事等に対するビジョンや価値観などを書いてみます。



<なぜこの企業を選んだか>
中国は世界中の企業にとって無視できない巨大市場である事は周知の通りですが、その中でも上海は国内有数の先進的な都市なので、日本をはじめとした多数の海外企業が進出しています。
当然ながら有望な人材は引く手あまたで、我が社も欧米のE社、T社、A社などと熾烈な人材確保合戦を繰り広げている・・・ハズですが、当の現地スタッフ達はなぜ我が社を選んだのかを聞いてみました。

彼らによると、就職する時に最も重視するのは「給与」という人が多かったですが、その一方で「その会社(あるいはその製品)が好きだから」という人も多かったですね。
日本製のゲームは合法・違法を問わずに中国でたくさん普及しており、また、絵のタッチなどの作風の好みが近いのか、欧米のゲームよりも日本製のゲームに親近感を抱いている人も多いようです。
ゲームのみならず、漫画やアニメが大人気な点もそれを裏付けています。
確かに、「ドラえもん」「テニスの王子様」などの日本作品は至る所で見かけましたが、「X-MEN」などの欧米作品はほとんど見かけなかった気がします。(テレタビーズは結構ありましたが)
そんなわけで、日系企業は結構人気が高いようです。

日本でよく強調される「反日感情」ですが、少なくとも私が接したスタッフの中にはそれを理由に日系企業を選ばないという人はいませんでした。
まあ、それを言うなら「反米感情」も十分有りそうなので、E社やA社に就職する人も居なくなるわけで・・・あまり感情的な理由で企業を選ぶ人は居ないのでしょうか。



<どんなゲームが好きか>
彼らに「どんなゲームが好きか」を訪ねてみたところ、アクションゲームから音ゲーまで多彩な答えが返ってきました。 まさに十人十色といった感じで、これは世界共通ですね。

そんな中、興味深い意見を聞く事ができました。
それは、「三国志」系のゲームや「シェンムー」など、中国本土を舞台にしたゲームには特に興味があるというものです。
母国がゲームの舞台になっているという事は、彼らにとって非常に嬉しい事だそうです。
「三国志」「水滸伝」「西遊記」は世界的に人気のある中国の文学ですが、彼らによると、当然ながら中国でも大変人気のあるコンテンツらしく、これらをテーマにしたゲームも人気があるとのこと。

その一方で、母国やその作品(三国志とか)を誇りに思っているようでした。
なので、変な解釈でゲーム化したりすると思わぬ反発を招きそうな予感もしました。
・・・「一騎当千」とか、彼らはどういう風に捉えているのだろうか・・・ 怖くて聞けませんでした。



<日本より欧米に近い就職・転職の感覚>
中国(上海)支社の日本人スタッフに聞いた話では、現地スタッフを雇用する上で一番苦労するのが、言語問題以外では「簡単にスタッフが辞めてしまう事」らしいです。
仕事が辛いとか、上司のセクハラ・パワハラが原因で辞めるという話はどこでも聞く話だと思いますが、ここ中国では「ステップアップの一環」であっさりと辞めてしまうスタッフが多いとの事。
色々な会社を渡り歩くという事は、それだけ実務経験をたくさん積んでいるという解釈らしく、給与アップへの一番の近道が転職という事らしいです。

しかも、プロジェクトがこれから佳境というような重要な段階で辞めようとしたり、雇用してまだ数ヶ月も経っていないのに辞めようとするスタッフが結構いるらしく、その都度思いとどまらせるのに苦労しているのだとか。
現地の法律では、雇用後は少なくとも法律が定める一定期間は辞めてはいけないらしいですが、それでも短期間で辞めてもらっては会社としては大損害です。

日本の場合、短期間でポンポン辞めている人は、その後の就職活動でマイナスイメージしか持たれないと思うのですが、どうやらこれは日本特有なのかもしれません。
終身雇用などではなく、ステップアップの為にどんどん転職する、これは欧米の感覚に近いかもしれませんね。



このように、親しくなれた現地スタッフから貴重な意見を聞く事ができました。
今後の作品作りや現地法人の運営などに活用できる情報もあったような気がします。

みなさんも機会があったらぜひ中国に行ってみてください。
もちろん仕事でなく観光とかでも結構です。 必ずや刺激を受けると思いますよ。
二年後の上海万博とかの際に、ぜひ。

trackback url


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

trackback

-

管理人の承認後に表示されます

comment form

管理者にだけメッセージを送る

comment

プロフィール

Sonic478

Author:Sonic478
 
職業デザイナー
業種ゲーム業界
性別
年齢若者?若者!
趣味1旅行、情報発信、車、カメラ、ゲーム
趣味2ネコと遊ぶ、ニュースを見たり読んだり


業界関係者の視点から、業界の魅力・問題点など、色々紹介しようと思います。

メインサイトはこちらです。

TegeYoka.com


残業と休日出勤。
欧米メーカーの飛躍とアジア系メーカーの追い上げ。
悩みの多い日々ではありますが、日本のゲーム業界の飛躍を目指して頑張ります。

メールやコメントなどを頂けると嬉しいです。 お気軽にどうぞ!

相互リンクなどもよろしくお願いします。

カテゴリー
月別アーカイブ
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2ブログランキング
ランキングに登録しました。

FC2Blog Ranking

カウンター
メールフォーム
ご意見・ご感想はコメントかこちらのフォームからどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文: