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2008-09-16(Tue)
どうもこんばんは。 相変わらず丑三つ時に執筆しております。
いきなりですが、前回コメントをくださった方、どうもありがとうございました。
初めてコメントをもらったので(スパム除く)、返事の仕方を間違えて新規コメントにしてしまいました・・
これからも閲覧、そして気が向いたらコメントをよろしくお願いします。
さて、ここ数回は中国出張の記事を書いてきましたが、近々また行く事になりそうです。
前回は脱臼するかと思うくらい荷物が重かったので、なんとか荷物の軽量化を図りたいところです。
出張の可能性が濃厚になってきたので(?)、今回は別の話題で書いてみます。
現在携わっているプロジェクトは間もなく終了するのですが、現在は通常のデザイン業務などと平行して「ローカライズ」と呼ばれる作業も行っています。
■ローカライズとは■
日本向けに開発されたゲームを海外で発売する場合、ゲーム中の文章やタイトルロゴを翻訳したりすること。
簡単に言うと上記のような作業なのですが、これがなかなか厄介な作業でして、単に文章を翻訳するだけでは済まない事が多かったりします。
特に「差別用語」「不快用語」などをうっかり使用しないように注意する必要がありますが、他にも宗教関連のキーワードなども要注意です。
食事の前に合掌して、お盆にはお墓参りに行き、クリスマスやバレンタインデーで大はしゃぎする日本人にとって、宗教というものを深く認識するケースは希ですが、海外ではそうもいきません。
日頃疎いだけに、ローカライズの際には厳重にチェックする必要があります。
この他にも、酒やタバコに関する表現も海外では厳しい場合が多く、わざわざそれらのシーンをカットしたり表現を改めたりする場合もあります。
「15歳以上推奨」とか「18禁」などの推奨年齢を設定すればそのままでもOKですが、その代わりターゲット層が狭まるなどのビジネス的なマイナスもあるので、どうするかは総合的に判断する必要があります。
さて、差別用語や宗教事項に注意しつつ翻訳したり表現を改めたりする事の他に、場合によってはタイトル名やキャラ名を変更したりするケースもあります。
・ 「ハウスオブザデッド4」 → 「鬼屋四代」
・ 「ドラゴンクエスト」 → 「勇者門悪龍」
等のように、日本語や英語のタイトルを中文(中国語)に訳す場合は普通なのですが、場合によっては英語のタイトルのゲームを欧米に移植する際に、別の英語タイトルに変更する場合もあります。
どういった場合にそうなるかというと、
■日本人スタッフが「これはカッコイイ」と思って考えた英語のタイトルやキャラ名が
→ 欧米人の常識だと凄く悪趣味だったり意味不明だったりする場合。
→ 現地の言語やスラング(俗語)において、不快用語・卑猥用語だったりする場合。
→ その名前が既に現地で商標登録されている場合。
このような場合です。
日本人の「カッコイイ」という感覚は日本国内でしか通用しない場合が多く、海外向けに移植する際には現地法人のスタッフから変更依頼がよく来ます。
特に差別用語とかが混じっていた場合は要注意で、発売前に発覚して修正できれば良いですが、発売後に発覚したら致命的です。
特に宗教関連は超・敏感な題材でして、その昔、某格ゲーが・・・以下略。
このように、ローカライズと言っても、実はなかなか骨の折れる作業だったりします。
ゲーム本編を造る作業ばかりに目がいって、ローカライズ・バグチェック・バランス調整など、間接的な部分を軽視する傾向が強いですが、ここをおろそかにすると大変だと思いますよ・・・
考えてみると、国内と海外では名前が異なる商品も結構ありますね。
例を挙げてみましょう。 (左が日本名で右が海外名です。)
■映画■
・Wild Speed(ワイルドスピード) → The Fast and The Furious
・ハムナプトラ → マミー
■自動車■
・ヴィッツ → ヤリス
・フィット → ジャズ
・スイフト → イグニス
■ゲーム機■
・メガドライブ → ジェネシス
・PCエンジン → ターボグラフィックス16
これらはどういった理由で国内向けと海外向けで名前が異なるのでしょうか?
映画に関しては恐らく日本人の感覚に合わせたのが理由な気がしますが、どうでしょうか?
そういえば、一昔前に一世を風靡した格ゲー「ストリートファイター2」において、ラスボスの「ベガ」がなぜ海外版では「バイソン」という名前に変更されていたのか?
興味のある方は是非調べてみてください。
むっ、もう3時半・・・ そろそろ寝ないと。
それでは。