2009-08-12(Wed)

サンプルと発売延期

こんにちは。

ここ最近、発売を楽しみにしていた玩具が立て続けに発売延期になったり、或いは購入してみたものの、サンプルとの完成度に差がありすぎたりしてがっかりする事がありました。

私も仕事柄、商品の発売が延期してしまったり、広告用のサンプル画像と実際の画像が異なっている事については理解しているつもりですが、実際に消費者の立場になってみると、なんとも残念で恨めしいものですね。



私が最初に携わった作品は家庭用ゲーム機向けのRPGだったのですが、当時のマシンの性能だとアンチエイリアス(画像の境界線を滑らかに補完する機能)が無かった為、広告用にスクリーンショットを撮る場合、そのままだとジャギー(境界線のギザギザ)だらけの見苦しい画像になってしまいます。

それを避けるために、同じデータを実機(ゲーム機)ではなくPCに読み込んでPC側でアンチエイリアスを施したレンダリング画像を作成したり、或いは実機で撮影したスクリーンショットを補正したりしました。
それらの画像を、あたかも実際のゲーム画面であるかのように掲載する訳です。

実際のゲーム画面だと記載している訳ではありませんが、誤解を生むような掲載内容になっているのは間違い無い事なので、かなりギリギリのせこい方法だと思います。


以前、自分がまだ学生だった頃、ゲーム雑誌に掲載されていた画像と、実際にゲーム機上で見る画像のクオリティーに差がありすぎて不思議に思った事が何度もありますが、実際はこの様な理由だったわけです。



発売延期に関しても、ユーザーだった頃は何故毎回延期になるのかが不思議で仕方がなかったですが、これも制作者側の立場になってみると、その理由がよく分かります。

多くの場合、スケジュールの見積もりがかなりいい加減です。
さらに、スタッフの疲労が蓄積されてきて作業効率が低下したり、スケジュールに「制作期間」が含まれていても、「チェック・修正期間」が含まれていない場合もあります。

また、勘違いしたプロデューサーの子供のようなわがままに振り回されて時間を食ってしまうケースも結構ありますね。


この様な感じで、今となっては私は最初に発表されるスケジュールを全く信用していません。
どうせある程度伸びるだろうなと言うのがわかりきっているからです。

自分が携わったプロジェクトの中で、最もスケジュールが延びた例だと、1年半くらい伸びた奴があります。
こうなるとスタッフも中だるみしてきてモチベーションも低下するし、開発費もとんでもなく高騰するので、色々な意味でよろしくありません。

なにより、発売を心待ちにしているユーザーや、営業・流通関係の人にも大きな迷惑をかけてしまいます。

同業者に話を聞くと、開発が長引いて一年~数年間も発売が無いと、虚しく感じる人が多いようです。
確かに、発売に至までの数年感に「実績無し」となるのは辛いですね。

企画立案から発売までが短いモバイル系に移籍する人が多いのも、その辺に一因があるのかもしれません。


comment form

管理者にだけメッセージを送る

comment

プロフィール

Sonic478

Author:Sonic478
 
職業デザイナー
業種ゲーム業界
性別
年齢若者?若者!
趣味1旅行、情報発信、車、カメラ、ゲーム
趣味2ネコと遊ぶ、ニュースを見たり読んだり


業界関係者の視点から、業界の魅力・問題点など、色々紹介しようと思います。

メインサイトはこちらです。

TegeYoka.com


残業と休日出勤。
欧米メーカーの飛躍とアジア系メーカーの追い上げ。
悩みの多い日々ではありますが、日本のゲーム業界の飛躍を目指して頑張ります。

メールやコメントなどを頂けると嬉しいです。 お気軽にどうぞ!

相互リンクなどもよろしくお願いします。

カテゴリー
月別アーカイブ
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2ブログランキング
ランキングに登録しました。

FC2Blog Ranking

カウンター
メールフォーム
ご意見・ご感想はコメントかこちらのフォームからどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文: