2008-08-29(Fri)

身をもって中国を体験できた海外出張

みなさんこんばんは。 そしてお久しぶりです。
長かった海外出張も終わり、ようやく帰国しました。

今回の出張は中国、それも広大な中国の中で最も発展著しい上海に行ってきました。
「日本の東京」の様に、首都が一番栄えている国は多いですが、その一方で「アメリカのニューヨーク」の様に、首都以外の都市が一番栄えている国も多いです。 中国は後者にあたり、上海が最も栄えている都市です。

その上海で、現地のスタッフと共に働いたりした経験を元に、私が感じた事、気がついた事などを数回に分けて書いてみようと思います。



さて、今回の出張をブログにてご報告するにあたって、内容をいくつかのカテゴリーに分けてみました。

■ 日本から中国(上海)への移動や日本との時差に関して。
■ 車や電車など、交通事情に関して。
■ 水や食品の安全性に関して。
■ 各種製品の海賊版に関して。
■ 中国人の反日感情の実態に関して。
■ 現地における貧富の差に関して。
■ 様々な文化や都市・経済等の発展に関して。

大体このような感じでしょうか。

ここ数年、反日暴動・毒ギョーザ事件・ガス田問題・チベット暴動・聖火リレー騒動など、かの国に関する非常に気になるニュースが目白押しでした。
しかし、やはりこの中で個人的に最も気になっていたのが「中国人の反日感情の実態に関して。」でした。

中国人は日本人の事を不倶戴天の敵の様に考えているのか?
雑誌やネット上の掲示板で書かれている中国人像は本当なのか?
中国は日本人にとって危険な場所なのか?

これらの答えは、とにかく現地に行き、現地の人と接しないことには分からない事ばかりです。
特に私の場合は観光ではなく、現地スタッフへの技術指導が目的で行くわけですから、なおさらです。

では、実際はどうだったのでしょうか?



上海の現地支社の扉をくぐると、そこには100名を超す中国人スタッフがズラリ。
日本人のスタッフは私を含めてもわずかで、思わず「ちゃんと指導できるのだろうか」と尻込みしてしまったのを覚えています。

が、しかし、一緒に仕事をして、一緒に食事をして、ついでに一緒に残業をしてみて分かりました。
外見も我々と同じ彼らは、中身も我々と同じです。 普通の人たちでした。
質問をすれば丁寧に答えてくれるし、指導をすれば熱心に働いてくれるし、挨拶をすれば笑顔で答えてくれます。 ついでにギャグを飛ばせば笑ってくれました。

少なくとも、私が出張中に「反日感情」の類を感じたことは一度もありませんでした。
もちろん、これはオフィスの中だけでなく、交通機関やホテル、飲食店なども含みます。

現地スタッフの中には、我々日本人スタッフを警戒しているような印象の人もいました。
それも冷静に考えてみると、突然外国人スタッフが来たので緊張していただけかもしれません。

いくつかエピソードをご紹介しましょう。



出張中のある日、オフィス近くのファミリーマート(中国語では「全家」と書きます。)に飲料水を買いに行った時のことです。
私がペットボトルを物色していると、突然店員のおばさんが何やら私に喋りかけてきました。
特に怒っているとかではないのですが、色々早口で話しかけてくるので、中国語がほとんど理解できない私は返答もできずに困り果ててしまいました。
そうこうしているうちに、今度は若い男性店員や、さらには小さな子供達までが何事かと集まってきて、あっという間に私は現地のファミリーマートの中で複数の中国人に囲まれたのです!

大勢の人に囲まれ、言葉は通じず、日本人は私だけ。
この時の私は少しパニック状態に陥っていたと思います。

数秒後に我に返った私は、とにかく「中国語が通じない」という事だけでも伝えようと考え、自分を指さしながら「リーベンレン、リーベンレン!」と言いました。
リーベンレンとは日本人という意味で、リーベンだと日本の意味になります。
つまり、「私は日本人だから、中国語は通じないよ」と伝えたかった訳です。
この単語は私が知っていた数少ない中国語の一つです。

中国で、中国人に囲まれた一人の日本人が「私は日本人だ」と宣言する。
「中国人は日本人を憎んでいる」という事が事実ならば、私のとった行動は自殺行為に等しいのかもしれません。

ところが、その店員のおばさんは、「オー、リーベンレン」と言うと、「それなら言葉が通じないのはしかたねぇな」とばかりにガッハッハと笑い、他の人も何事もなかったかのように去ってゆきました。
先ほどの若い男性店員も、私が中国語が通じない日本人と分かると、レジでの対応を英語に切り替えて笑顔で対応してくれました。 思わず私も笑顔で「シェイシェイ!」



現地の中国人にとって、中国人と日本人はほとんど区別がつかないようです。
そして、そのような状況で相手が日本人であるという事が分かった場合でも、いやな顔をされたり、態度が急変したりした事は一度もありませんでした。


今回の中国出張で私が学んだ事の一つは「相手に対する偏見を抱いているのは、中国人ではなく、むしろ我々日本人ではないか?」という事です。

反日暴動など、極端な部分だけをひたすら強調して繰り返し報道するマスコミ。
そして自分でよく調べもせずに何でも鵜呑みにしがちな我々。

全ての事に関して言えると思いますが、一握りの人や極端な事件だけで全体を評価するような事はすべきではありませんね。


たかだか数週間の出張で、その間に関わった人もせいぜい数百人程度。
それで分かったような事を言うなと思われるかもしれません。 たしかに事実です。
しかし、一度も現地に行った事もなければ、一人とも関わった事の無い人よりは、自信を持って自分の考えを言えるのも、また事実です。



さて、長くなりましたので今回はこの辺で。

具体的な仕事の話や、中国における日本文化の浸透状況などは次回以降にご紹介しましょう。
また、恒例の「自動車事情」はホームページの方で写真付きでご紹介する予定です。

それでは。

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Sonic478

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