2011-02-19(Sat)

今回のAOUショー

こんばんは。


金曜日は幕張メッセで開催されたAOUショーに行ってきました。
久しぶりにスーツに身を包み、大量の名刺を入れたケースをポケットに入れて、いざ出撃。

開発部のデザイナーの場合、ほとんど毎日開発室に籠もっているので、スーツを着たり名刺を交換したりする機会は滅多に有りません。
たまにある取材や出張、イベントの視察でも無い限り、それらのチャンス(?)は有りません。


会場では、引退or転職した元同僚達と遭遇し、近況報告や思い出話に花が咲きます。
また、各社のブースでは名刺と交換で資料を貰います。

ホール中央の飲食ブースで軽く食事をしたのですが、
具が無いに等しい焼きそばとホットドッグのセットに、ペットボトルのお茶で千円!!! 高い!!!!

後で知ったのですが、ホールの端にある売店の方がメニューが豊富で安かった様です。
やはり、どこでも便利で目立つところにある店は、あまり条件が良くないですね。
成田空港の両替店も、割と不便な場所にある店の方がレートが良かった気がします。



さて、気になる出展されていたゲームの方ですが、今回もメーカーが少なく、必然的にタイトル数も少ないです。
しかも、そのほとんどが続編やバージョンアップ物なので、新規タイトルはほぼ皆無。
ゲーム内容の善し悪しはさておき、目新しさは余り有りません。

プライズは定番のキャラクター物が強いですね。
フィギュアの造形レベルが年々高くなっている印象を受けました。

あと、今回は立体マウスパッドが無かったのでホッとしました。
あれが展示されていると、見ているこっちが気まずくなります。


ビジネスデーはほとんどがスーツ姿の関係者しかこないのですが、
そんな彼らがアンパンマンやプリキュアの筐体に乗り込み、窮屈そうにしながらも真剣な眼差しで遊んでいる様子は、なんとも言えないものがあります。
しかし、我々にとっては大事な商談・視察の場である訳です。



さて、AOUショーやゲームショー(TGS)にゲームを出展する場合、出展用の作業が色々発生します。
一通り遊べる形にしないといけないし、デバッグやチェックプレイなども大変です。
また、チラシやパネルなど、ゲーム以外に造らなければいけない物が色々出てきます。
なので、発売までの時間や効率という点だけで見れば、ショーには出展しない方が良いです。

が、出展することで得られるメリットも色々あります。
ショー自体が貴重な商品プレゼンの場ですし、ユーザーの生の反応は貴重な情報です。

忙しい中、ショー用のゲームを造るのは大変です。
しかし、だからといって中途半端な物を出展すると、有らぬ誤解を受ける可能性も有ります。
なにより、多くの同業者が見に来る中で、しょぼい物を出すのはプライドが許しません。

例え残業の毎日になろうとも、ユーザはもちろん、ライバルも唸らせるクオリティーで送り出す必要が有ります。
ここまでくると、もう意地と体力の勝負ですかね。



ところで、こういったショーには複数のゲームを出展しますが、全てのゲームを同じように展示する訳ではありません。

大きなモニターや筐体を多数並べ、ホール中央に向けて大々的に展示し、関係者や芸能人を招いてのイベントなどを行うなど、会社を挙げてプッシュするタイトルもあれば、裏路地に面した目立たない場所にひっそりと展示されるタイトルも有ります。

タイトルその物の重要性やインパクトもありますが、プロデューサーやディレクターなどの力関係も絡んできます。
限られたブース面積や予算の中で、自分たちのタイトルをいかに目立つところに展示させるか、ここにも静かなバトルがあります。

私はどちらのパターンも経験しましたが、後者の場合はかなり悔しいですよ。
特にステイ(接客対応)をやっているときはなおさらです。



ビジネスデーは業界関係者が、一般日はユーザーが見に来ますが、自分の造ったゲームに人だかりが出来ていると興奮します。
「ああっ、見られている!! もっと見てくれっ!!」
という感じで、少しだけ露出狂の気持ちが分かったような分からなかったような。


それはさておき、個人的にはビジネスデーにおける来場者の反応が気になります。

何故かというと、ビジネスデーのお客さんのほとんどは業界関係者、つまりライバルメーカーの人間な訳です。
彼らはグラフィックやプログラム、ゲームシステムなど、ライバルが造ったゲームの隅々まで冷静に分析して行きます。
時にはデジカメやメモ帳などでせっせと情報を収集していく人も。(大抵の場合、撮影禁止なのですが・・)

ニコリともせずに我々の商品をプレイし、分析して行くライバルメーカーの視線。
その様子を見守る私も非常に緊張します。

しかし、自信を持って送り出した商品は自慢の息子とも言える存在です。
「どうだ、まいったか」くらいの自信を持てなければ駄目でしょう。

そしてショーが終わると、今度はネット上での反応が気になります。
ボロクソに非難中傷される事も有りますが、それも含めてゲーム業界です。

次は秋のゲームショーですか・・・ また忙しくなりそうです。


2011-02-17(Thu)

驚きの中国 ~爆発と如月氏~

こんばんは。


私は様々な媒体で情報を仕入れているのですが、新聞や雑誌等のアナログメディアの他に、インターネットも活用しています。
「MSN産経ニュース」や「YOMIURI ONLINE」等の全国紙のサイトの他、Yahoo!ニュースなどのようなポータルサイトもよく見ます。

ポータルサイトとは、各新聞社や通信社、テレビ局などが配信するニュース記事を買い上げて掲載しているサイトで、おそらく国内最大手は前述のYahoo!ニュースと思われます。

記事の多くには視聴者がコメントを付けられるようになっており、記事によっては数千件ものコメントが寄せられます。



そのYahoo!ニュースに記事を配信している企業の一つに「サーチナ(Searchina)」という所があります。
おそらく「Search」と「CHINA」を組み合わせたと思われる名前からも分かるように、主に日中両国に関わる様々なニュースを取り扱っています。

大きなニュースだけでなく、凄くローカルな話題まで取り扱っており、また、他国の人が日本をテーマに書いたブログ記事の翻訳なども掲載されるなど、なかなか興味深い記事を配信しています。


そんなサーチナの記事を注意深く見ていると、中国国内での「爆発事故」に関する記事が異常に多い事に気づきました。
いくつかピックアップしてみると、

■ガラス製洗面台、湯を張ったら爆発…購入後19日=中国
■北京市内のうどん屋が爆発・2人負傷…車に突き刺さるガラス片
■通電15分で爆発、通販で販売数トップのPC用電源=中国
■ガスコンロが爆発、メーカー「保証期限切れ、想定内です」=中国
■「謎の地下室」で爆発…マンション1階ベッドルーム直下=武漢
■バキュームカー爆発、汚物ぶちまけ逃走…屎尿泥棒の疑い濃厚=中国
■爆竹販売店:午前は安全検査に合格、午後は爆発=中国
■テレビが爆発…番組見ていたら画像消えて火を吹く=上海
(以上、サーチナの配信タイトルより抜粋・引用)


この様に、ここ一ヶ月以内の記事から抜粋しても、これだけの量があります。
しかも、爆発した物も非常に多彩で、

■ガスボンベ
■風船
■タクシー
■ガラス洗面台
■肥だめ
■バキュームカー
■マンホール
■うどん屋
■変圧器
■パソコン用電源
■テレビ
■お風呂
■椅子
■ろうそく
■ウォシュレット


等々、「それは爆発しないだろう」と思われるような物まで爆発しています。

そして、これらの「爆発事故」関連のニュースを取り扱っているのが、サーチナ編集部(?)の「如月隼人」という人のようです。
「中国で○○が爆発」という様な内容の記事があれば、まず間違い無く「サーチナ」の「如月隼人」氏となっています。

しかも、その独特の文章に魅せられた(?)視聴者がたくさんいるらしく、毎回大量のコメントが寄せられています。

ここまで爆発が多発するというのも驚きですが、編集担当者に注目が集まるというのも興味深いですね。



私も中国には出張で何度か行っていますが、幸運にも(?)爆発には遭遇していません。
上の一覧にある「ウォシュレット」や「タクシー」も使用しましたが、幸い無事でした。

まあ、空港から乗り込んだタクシーにシートベルトが付いていなかったとか、驚きの出来事も色々有りましたが。


コンビニで売っているペットボトルのお茶に砂糖が入っているのにも驚きましたね。
ヨーロッパではミネラルウォーターにガス(炭酸)が入っていますが、中国ではお茶に砂糖です。
もちろん無糖仕様も併売されているので、好みに応じて選びます。

ザリガニ料理にも驚きました・・・ 私は食べる事が出来ませんでした。
日本人が食べているエビやシャコと何が違うのだ、と言われたら返す言葉もありませんが。


それにしても刺激的な中国。 私もまた行く機会がありそうなので、くれぐれも爆発には注意しておきます。



2011-02-16(Wed)

ゲーム業界における英語と数学

こんばんは。


ゲーム業界で仕事をしていると、つくづく英語と数学は重要だなと痛感します。
そして、学生時代にもっと熱心にやっておくべきだったと後悔します。

例えば英語の場合、

■使用するツールの大半は外国製である。
 → 日本語版が出るのはしばらく後。 出ないこともある。
 → 海外の方が参考書やフォーラムが充実している。
 → メーカーの資料が英語版のみの場合が多い。
 → 現地のメーカー(代理店ではない)に問い合わせるときは当然英語。

■海外との絡み
 → E3やGDC、SIGGRAPH等の重要イベントは米国で開催される。 英語が出来れば視察の話も舞い込む。
 → 海外出張や海外支社への移動などのチャンスも。


この様な感じです。


数学に関しても、デザイナーであればまだ多少はマシですが、プログラマーとかになると必須となります。
プログラマーは英語や数字と睨めっこするような毎日ですから・・・ あと物理も必須でしょう。
もちろん、デザイナーでも数学が得意な方が良いのは言うまでもありません。

これは別にゲーム業界に限った事ではないでしょう。



しかし、重要なのは事実としても、学生時代にそれを認識するのは結構難しい話かも知れません。

例えば中学や高校など、数学や英語の勉強が本格的になってくる時期に、おそらく多くの学生が
「こんな物(英語、数学、物理など)を勉強して、一体何の役に立つのか?」
という嫌悪感を抱くことでしょう。

確かに難解な内容ですし、仮に英語や物理が不得意でも生きていけます。
それなのに毎日毎日無理矢理勉強する・・・ まさに苦痛です。

勉強が苦痛なのは、それを学ぶ事の意義を見いだせないからだと思います。
でも、いざ仕事に付いてみると、それらを学ぶ事の重要性がよく分かり、もっと勉強しておけば良かったと後悔することになる訳です。


私の身内に「そろばん」の達人がいます。
珠算や暗算などは全て十段、全国大会優勝を何度もしている程の強者です。

スーパーのレジなどに行くと、店員がレジを打つよりもはるかに早く金額を計算し、時には店員の打ち間違いを指摘するほどの猛者です。

実は私も小さい頃にそろばんにチャレンジしたのですが、段位を取ることもなく挫折してしまいました。
何故か? ズバリ「この行為が何の役に立つのか、何の意味があるのかが全く理解できなかったから」です。

次々と段位を挙げていく身内を見て、素直に凄いなと思う一方で、
「そんな巨大な桁の計算、一体いつどこで活用するんだろう?」
と思っていたのも事実。


しかし、いざ就職して仕事を始めると、そろばんで鍛えられるであろう計算力や集中力、頭の回転の早さなどがいかに重要であるかを痛感する訳です。
「こんな事ならもっとやっておけばよかった・・・」と。



これらの教訓から思った事が有ります。

「これを勉強しておけば、将来こんな事ができる、あんな仕事に就ける」


このポイントを、悩める(?)学生達に、なるべく早い内に理解させる事が重要ではないかと思うのです。


私も母校に行って、自分で造ったCGやゲームを片手に講義などやってみたいですね。
「英語や数学をしっかりやっておくと、こんな風に仕事に活かせます!」みたいな感じで。

いっそのこと、私の給与明細を晒して、
「ほらほら、学生時代に怠けた結果、こんな悲惨な事に!!」
とかやると、より説得力に磨きがかかるかも!?

自分で言っていて虚しいですが・・・それで学生達の役に立つなら良しとしましょう。


2011-02-14(Mon)

バーチャルコンソール

こんばんは。


任天堂のゲーム機「Wii」には「バーチャルコンソール」というサービスがあります。

これは8~16bit時代の古いゲームをエミュレートし、オンラインで配信することで手軽にプレイできるという物です。
価格も一本当たり500~1000円ほどと安く、パスワードやセーブの出来ないゲームでも「中断機能」を活用することで少しずつプレイできるという、実に素晴らしい内容です。

この当時のゲームはバッテリーバックアップ(セーブ用のメモリ)の寿命が尽きていたり、プレミアが付いている物もあったりして、今からまともにプレイしようとするとなかなか困難ですが、バーチャルコンソールだと問題ありません。


ファミコンやスーファミなどの任天堂系のハードはもちろん、セガのメガドライブやNECのPCエンジン、SNKのネオジオなど、他社ハードのゲームも配信されています。

熾烈なシェア争いをしていたゲーム機のソフトが一つのハードで遊べるという、当時を知る人からすると夢のようなサービスです。



バーチャルコンソールには、私の勤める会社のゲームも配信されています。
その多くは私が学生だった頃に発売されたタイトルです。

そういった、ある意味で身近なタイトルがリリースされる時は、当時のスタッフを交えて話が盛り上がったりもします。


しかし、ファミコンやメガドライブといえば、既に20年ほど前のゲーム機です。
その当時開発に関わって居たスタッフと言えば、現在の年齢が40~50台の人が多く、既に大半は退社か転職して会社にはほとんど残っていません。
1パーセントにも満たない、ごくわずかな人が管理職とかで残っている位でしょうか。

もう生涯雇用の時代ではありませんが、当時のスタッフは今頃どこで何をやっているのでしょうか?
自分の10~20年後は・・・  色々不安でもあります。


2011-02-12(Sat)

今年のAOUショー

こんばんは。


来週の金曜・土曜(2/18~19)は「アミューズメント・エキスポ」が幕張メッセで開催されます。
18日・金曜日はビジネスデーで、一般来場者は19日のみ参加可能です。

これは「アーケードゲーム版東京ゲームショー」見たいなイベントです。
もっとも、規模は遥かに小さく、日程も半分くらいです。

二種類有るアーケードゲーム関連イベントでは比較的賑やかな方で、
もう一方はコナミなどが出展しないのでさらに寂しいです。


今年の開催概要をチェックしてみると、出展社数がさらに少なく・・・
こ、これは厳しい・・・

まるで前回の東京モーターショーを彷彿とさせるような出展社の少なさです。
元々規模が縮小していた上に、昨今の不景気が追い打ちをかけ・・・

等と、毎回同じような事を言っている気がします。
しかし、毎回傾向は変わらず、むしろ悪化しています。

市場は縮小し、娯楽の対象(つまりライバル)は多岐にわたり、アーケードゲームを取り巻く状況はかなり厳しくなっています。
しばらくはカードゲームが牽引してきましたが、最近はそれも厳しくなっています。


私は18日に視察に行ってきますが、何か起死回生となり得るタイトルでも出展されていないか探ってきましょうか。


2011-02-11(Fri)

最近の気になったニュース ~自動車業界編~

こんばんは。

せっかくの祝日ですが、朝から雪と雨で外出できません。
部屋の中まで冷え込んで、キーボードを打つ手がちゃんと動いてくれません。

この様な状態でオンラインFPSをやると勝負になりません。
暖房を付けても、ロフトがあるからか、それとも机が窓際にあるからか、全然暖かくなりませぬ・・・

さて、最近気になったニュースについて書いてみます。
地元宮崎の災害も気になりますが、今回は自動車関連のニュースをいくつか。



■トヨタ車の急加速問題、電子制御装置に問題なし■

2010年における、日本を揺るがした大ニュースの一つが「トヨタリコール問題」です。
北米での急加速問題を期に、トヨタが大規模リコールを行い、その影響は国内外に及びました。

ブランドイメージの悪化による売り上げの激減に加え、社長が公聴会でさらし者にされたあげく、莫大な罰金や集団訴訟など、トヨタは大きなダメージを受けました。

で、この急加速の原因ですが、フロアマットの取り扱い方やアクセルペダルの問題の他に、「電子制御装置の不具合」という話が出てきて、それを検証するために米道路交通安全局(NHTSA)と米航空宇宙局(NASA)による徹底的な調査が行われていました。

一年近くに及ぶ検査で、ありとあらゆる実験が行われたのですが、結局不具合は発見されず、「電子制御に異常なし」と判断されました。
アメリカ最高の頭脳集団が総掛かりで一年も検査し、不具合を発見できなかった訳です。

ハッピーエンドでしょうか? 私にはそうは思えません。
気になる点をいくつかピックアップしてみます。



■なぜここまで大騒ぎになったのか?■

世界最大の自動車メーカーが大規模リコールを起こした訳ですから、世界規模のニュースになるのはある意味当たり前なのですが、それを考慮しても、連日連夜のバッシングは異常さを感じさせる物でした。
なぜここまで徹底的に叩かれたのか?

異常なまでに大騒ぎになった理由に関しては色々言われていますが、前述の「世界最大の自動車メーカーによる大規模なリコール」という点以外で考えられる要素をいくつか挙げると、

■当時の反米的な鳩山政権、特に普天間問題に対する牽制
■破綻したGM(筆頭株主はアメリカ政府)などビッグ3に対する援護射撃
■景気の悪化など、内政に対する国民の不満をそらす為
■中間選挙を控えた議員達によるパフォーマンスの場として利用された
■他


等が有ります。

どれもあり得ますが、特に「政治・選挙に利用」というのは、アメリカに限らずどこでもやっています。
内政に行き詰まって政権批判が強まると、外に敵を作って国民の怒りをそちらに向けさせるという訳です。
中国や韓国が良くやっている手段ですね。 都合が悪くなると歴史問題で攻撃、毎回コレの繰り返しです。

選挙を控えた議員が、アピールのために騒ぐというのも定番です。
公聴会で外国企業を叩く、まさに願ってもないチャンスです。
今回面白かったのは、

公聴会等でトヨタを叩いた議員 → ビッグスリー(GMなど)と関連のある議員
公聴会等でトヨタの援護に回った議員 → トヨタの工場が選挙区にある議員


この様に、利害関係がはっきりとしています。


かつてジャパンバッシング時代には、日本メーカーは徹底的に叩かれました。
その後、トヨタをはじめとしたメーカーは現地に工場を造り、現地の人を雇い、現地の政府に納税しています。

つまり、日本メーカーは雇用や納税でアメリカ各地の経済に大きな貢献をしている訳です。
今回はトヨタを叩く方と擁護する方に分かれたのも自然の流れでしょう。
仮にトヨタが現地に根付いた企業でなかったら、骨も残らないくらい潰されていたかも知れません。



■なぜ騒ぎは収束したのか?■

次に気になるのがこれですが、考えられる物として、

■時間が経ち、人々の関心が薄れた
■GMなどビッグスリーが再生し、「目的」が達成された
■不具合が発見されず、それどころかドライバーのヒューマンエラーであることが発覚したから
■テスラとの提携とNUMMIの活用
■業績が悪化した北米トヨタがリストラに踏み切った(つまりアメリカ経済にとって打撃)
■他


などがあります。


どれほど大事件であっても、時が経てば必ず沈静化します。
また、他にも山ほど事件が起きている中では、人々の関心は分散する物です。 まずはこれですか。


また、今回の調査で電子制御装置に不具合が無い事が判明し、その一方で暴走事件のほとんどがドライバーのミスによる物である事も発覚しました。
カリフォルニアでのプリウス暴走事件も、レコーダーの記録から捏造であることが発覚しましたし、ABCによる報道も捏造でした。


また、アメリカのベンチャー企業テスラモーターズとトヨタが提携する事になり、廃止が決定したNUMMI(カリフォルニアのトヨタ・GMの合弁工場)の再利用が決定しました。
これにより大きな雇用を生み出すことが期待されており、これが沈静化にある程度寄与した可能性もあります。

というか、トヨタがこのNUMMIを手放すことになったのも、合弁先のGMが破綻して離脱したことが発端なんですが、なぜかトヨタだけが叩かれたのです。


また、「トヨタの失墜とビッグスリーの復活」が達成された事が一番大きいでしょう。
トヨタがリコール騒動で打撃を受けるのをよそ目に、GMをはじめとしたビッグスリーは着々と復活した訳です。
あまりにも良くできたシナリオではありませんか。


その他にも、売り上げの悪化で苦境に立たされた北米トヨタが、販売スタッフなどのリストラに踏み切ったのもあるかもしれません。
つまり、現地雇用のスタッフが解雇されると言うことで、これは米国の経済にとって打撃です。

もっとも、リストラ対象者には、現地の常識、あるいは日本の常識と比べても非常に手厚い保証が付けられるようです。


この様な可能性が考えられますが、裏では様々な取引があったのではないかという話も聞こえてきます。
GMが再上場を果たし、トヨタが業績を発表した後に今回の調査結果の発表。
何か裏取引でも有ったのか・・・



■企業秘密は丸裸にされたのか?■

今回の騒動で、カローラ、カムリ、プリウス、レクサスブランド車など、トヨタの生命線であるドル箱車種が大打撃を受けました。

報道でしつこく流された事故の映像はレクサスの「ES」というセダンですが、後になって「カローラのステアリングが・・・」とか「プリウスが暴走・・・」など、トヨタの看板車種に的を絞ったかのような報道が相次ぎ、一時的な販売停止なども含め、売り上げは激減しました。


これだけならまだしも、最初はフロアマットやアクセルペダルの問題だったはずが、いつの間にか「電子制御装置に不具合がある」という風に話が変化し、ついにはNASAまで動員して検査が始まった訳です。

自動車はエンジンやシャシーなど、ハードウェアのイメージが強い工業製品ですが、それらを制御するソフトウェアも非常に重要です。
そして、そのプログラムに関する情報は企業の命とも言うべき重要なものです。

トヨタをはじめとした日本メーカーは、この電子制御技術で進んでおり、特にハイブリッドシステムでは他を圧倒しています。
しかし、今回のリコール騒動のどさくさで不具合の温床であるかのような報道がされ、ついには徹底検査をされてしまったのです。


運輸省は、米航空宇宙局(NASA)の技術者から協力を得て、車を制御する28万行に及ぶソフトウエアのプログラムや電磁波を使った分析を行った。
(YOMIURI ONLINE 2011年2月9日11時27分配信の記事より)



通常、電子制御装置はブラックボックス化され、例え分解しても容易に解析できない様になっています。
しかし、検査の名目で要求されたら開示せざるを得ないはずです。
ましてや、電子制御装置の不具合を騒がれ、この疑惑を払拭しないことには会社が立ち直れない状況であればなおさらです。

今回の調査でどの様なデータがどれだけ提供されたかは不明です。
しかし、ライバル企業(ビッグスリー)のオーナーであるアメリカ政府機関が徹底的に解析したのは事実です。
検査とそれに従事したスタッフを経由し、企業秘密が横流しされたというのは考えすぎでしょうか?


昔からそうですが、日本企業は蓄積した売り上げや技術を、毎回のようにゴッソリ持って行かれすぎです。
ビジネスの観点から言うと、アメリカは味方などではなく敵その物です。
中国や韓国の産業スパイもそうですが、日本企業は逞しさ、或いは狡猾さやしたたかさを身につけるべきではないでしょうか。


また、国を代表する企業が攻撃されている状況で、援護射撃をするどころか、後ろから攻撃を加えた民主党は問題外です。
それとも、この騒動に乗じて「大事な韓国様」のヒュンダイが躍進したので大満足でもしているのでしょうか?

最近も、国内の災害対策をほったらかす一方で、中国・韓国に配慮した休日改正法案を水面下で進めているようですが、何を考えているのか・・・


リコール時には大々的に攻撃し、問題なしとなった時にはほとんど報道しないマスコミ同様に終わっています。
いくつかの報道を見てみても、「検査の結果、不具合は有りませんでした」というアッサリとした内容の物がほとんどで、それどころかトヨタが全て悪いと言う内容の報道も有ります。


トヨタに非がないとは言いません。
しかし、今回のリコール騒動における米国政府・マスコミの姿勢には納得できない点が多かったです。
それなのに、そこを指摘した国内のマスコミは余り多くはありません。

日本の政府やマスコミが中国・韓国の影響下にあるのは周知の事実ですが、同時にアメリカに対しても同様な気がします。
最近ではTPP絡みの報道で疑問を感じます。 「TPP参加は国益」のような報道が多く、裏にある問題などに触れた報道はほとんど無いのが気になります。



等々、ろくな話題がありませんが、少しだけ嬉しい話題があります。
次回の東京モーターショーで、前回出展を見送った海外メーカーの多くが復帰するようです。

世界的な景気の悪化で業績が低迷した各メーカーは、コスト削減のために、市場が縮小している日本ではなく、逆に市場が拡大している中国のモーターショーを重視しました。

その結果、前回の東京モーターショーは海外メーカーがわずか三社という悲惨な有様でした。
私も見に行きましたが、会場は狭く、その大半はその場しのぎのようなブースばかり・・・
とてつもない屈辱感を味わったのを覚えています。


今回のショーは多くのメーカーが復帰するとのことで嬉しい限りです。
国内市場共に盛り上がる事を期待します。


プロフィール

Author:Sonic478
 
職業デザイナー
業種ゲーム業界
性別
年齢若者?若者!
趣味1旅行、情報発信、車、カメラ、ゲーム
趣味2ネコと遊ぶ、ニュースを見たり読んだり


業界関係者の視点から、業界の魅力・問題点など、色々紹介しようと思います。

メインサイトはこちらです。

TegeYoka.com


残業と休日出勤。
欧米メーカーの飛躍とアジア系メーカーの追い上げ。
悩みの多い日々ではありますが、日本のゲーム業界の飛躍を目指して頑張ります。

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