2008-10-24(Fri)

欧米との技術格差

こんばんは。
アクセスありがとうございます。


ここ数年の日本のゲーム市場を見ていると、PS3はPS2からの移行に失敗し、一方のXbox360は初代Xboxよりはマシという程度しか売れていません。
Wiiは国内の据え置き機では最も売れていますが、まともに売れているのは任天堂ソフトばかりという状況。

一方ではDS・PSP・携帯電話でのゲームは大変活気があり、もはや日本市場においては携帯ゲーム機が主流なのは間違いない状況です。

その流れを受けて、以前まではPSやPS2等で新作がリリースされていたゲームの数々が、DSやPSP等の携帯ゲーム機で発売されるようになりました。

この様子を見て、私はある危機感を抱いています。



それはズバリ「欧米メーカーとの技術力の差」というものです。

誤解が無いように言っておきますが、携帯ゲーム機でゲームを造るのにも非常に高度な技術が要求されます。
私は携帯電話向けのゲーム開発に携わった事があるので分かりますが、モニターサイズもマシンスペックも非常に限定される携帯端末向けのゲーム制作は予想以上に大変でした。
ハードのスペックが固定されているDSやPSPはともかく、メーカーや機種毎にスペックが異なる携帯電話は輪をかけて困難です。

しかし、これら携帯端末で必要とされるCG技術などは、せいぜいSFC~PSとかのレベルなのも事実です。
ここに欧米メーカーとの技術格差の広がる原因を感じています。


本来ならば、PS3やXbox360等でハイエンドCGを駆使して新作や続編が造られていたはずですが、この両者の普及率の低さや開発費の高騰などで利益回収が困難であるため、ほとんどのメーカーが携帯端末向けにタイトルをリリースするようになりました。

一方で海外では据え置き型ゲーム機が好調なので、欧米のメーカーは従来通りそれら向けにゲームを開発しています。
ゲームショーなどでPS3などのカタログをもらってくると、海外タイトルの割合が多かったりする点にもそれが反映されています。
当然ながらPS3やXbox360等におけるゲーム開発のノウハウは向こうの方が豊富です。

また、国内では全く普及しないFPSゲームも、本場の海外では最も人気のあるジャンルの一つであり、各メーカーは続々と新作を発表しています。
海外市場でシェアを抑えるためには、北米四大スポーツをテーマにしたゲームと並び、FPSで人気作を造るのが必須とも言えます。


このFPSゲームの特徴として私が最も重視するのは、「常に最先端の3D技術を駆使して制作されている」という点です。
スプライトと3Dを組み合わせ、社会現象にもなった初代「DOOM(ドゥーム)」、完全3Dとなった「Quake(クエーク)」、驚異的な自由度と軽快なオンライン対戦を実現した「バトルフィールド1942」、ため息が出るような美しさを実現した「Crisis(クライシス)」など、3DCGやネットワーク技術の最先端を行くのは常に海外製FPSであると言っても過言ではありません。

DirectX等のAPI、nVidiaやAMD(ATI)などのグラフィックスカード市場も、ある意味FPSゲームが牽引していると言えるでしょう。
無論、そこには最先端の3DCGやネットワーク技術が逐一研究・開発・投入されている訳です。


ところが、日本のメーカーはというと、その最先端の技術開発競争には、ほぼ無縁と言っても過言ではない状態です。
先ほど書いたような理由から、PS3やXbox360等におけるゲーム開発を敬遠している状況であり、PCメインのFPS市場も全く活気が無く、アーケード基板がハイエンドCGの代名詞だったのも過去の話です。

つまり、日本のメーカーが最先端のハイエンドCG(特にネットワークを組み合わせたリアルタイム3DCG)を作成する機会が減りつつあるのです。
それはそのまま欧米メーカーとの技術のギャップが広がる事を意味しています。
海外のFPSゲームを遊んだりすると「これは勝てないな」と思う事がしばしばあります。



実は私、社内にてFPSゲームの面白さ・重要性を細々と布教しておりまして、過去に社内プレゼンも行ったりしました。 しかし、その効果むなしいものでした。(私のプレゼンが素晴らしいとも思いませんが・・・)

もちろん携帯ゲームはこれからの主流の一つであり、そのノウハウを蓄積することは間違いなく重要だと思います。
それに最先端の3DCGを駆使すればゲームが必ず面白くなると言うものでもありません。
しかし、その一方で日本のメーカーが取り残されていくような気もするのもまた事実です。

あなたもDSやPSPの合間に海外のFPSゲームなどで遊んでみませんか?


2008-10-22(Wed)

懐かしいタイトルのリメイク! だが・・・

どうもこんばんは。
早く「夏休み」を取りたいなー、と思う今日この頃です。


さて、私とコンピューターゲームの出会いは小学生の頃にファミコンを買った時までさかのぼりますが、そのファミコンで熱中したゲームの続編・リメイク版が相次いで登場しました。

一つはWiiウェアで登場した「グラディウス ReBirth」。 もう一つはPS3・Xbox360で登場した「バイオニックコマンドー」というタイトルです。
両方ともかなり熱中したタイトルがベースとなっているので、速攻で購入したのですが・・・



まず「グラディウス ReBirth」はコナミを、そしてシューティングの歴史を語る上で外せない超名作シリーズの最新作です。
Wiiの、それもダウンロード専用タイトルとして登場しました。

現在、シューティングゲームはかなりマイナーなジャンルになっており、少なくとも私がゲーム業界に就職してから、自分の会社でシューティングゲームの企画が立ち上がったという話は聞いた事がありません。
かろうじて残っているシューティングゲームも、初心者お断りの超・弾幕系か、或いはゲーム本編よりも萌えキャラを前面に押し出したゲームくらいです。

なので、あのグラディウスの新作が登場すると聞いたときは驚いたものです。
同じ会社のドラキュラシリーズのように、変にキャラクターを取り入れたりしていない点も好感が持てます。
(まあ、キャラ系はオトメディウスがあるわけですが)

で、発売日に速攻で購入して遊んでみました。

・・・・遊んでいてどこかで見たようなステージ&演出ばかりです。 これはデジャビュ(既視感)でしょうか!?
一応グラフィックは新規に描き起こされているものの、過去のシリーズからステージとかアイテムとか演出とかサウンドとかを集めてきてくっつけただけのような内容でした。

うーむ、これを新作と呼ぶのは難しいかもしれないなぁ。
よく考えると、元々グラディウスはそういうゲームだった気もする。
ステージ構成を例に挙げると、「氷or泡」「火山」「高速スクロール」「要塞」「ボスオンパレード」「細胞」という、毎回毎回ワンパターンな展開。
今回はそれに加えてステージ以外も使い回しという感じです。
アーケード版グラディウスはもちろん、家庭用版、MSX版、さらにはサラマンダまで足した様な内容でした。


これは新作ではないだろう! とツッコミをいれたくなる一方で、ドリルレーザーや一部のボスなど、MSX版をプレイした事のある私には涙ものの要素もあり、結構感動しました。
また、なんだかんだで、紛れもなく「グラディウス」しているのも事実な訳で、値段を考えると「買い」でしょうか。



さて、お次はカプコンの「バイオニックコマンドー」です。
こちらもファミコンの名作ゲームのリメイクで、PS3とXbox360のダウンロード専用タイトルとして発売されました。
なお、同社から同名で新作が発売されますので、混同されないようにご注意を。


このタイトル、元々は「ヒトラーの復活」というタイトルだったのですが、ネタがネタだけに名前が変わってしまったようです。
ヒトラーの復活を阻止するのが最終目的だったわけですが、よく分からないタイトルに変更されたのは残念なところ。

で、早速遊んでみると・・・・・
こちらもイマイチな感じです。 

何がイマイチなのかと言うと、なんか操作感覚が変わってしまっている気がするのです。
特に屋根伝いに連続ワイヤー移動ができなくなっている(難しくなっている?)感じで、ファミコン版と同じ感覚で遊べません。
ファミコン版を引っ張り出して遊んでみたのですが、やはり何かが違います。

グラフィックは3D(を使用した2D風)に進化しているのですが、綺麗にはなっていますがやはり何か違和感が・・・

そして一番納得がいかなかったのが、サウンドがリメイクされすぎている点でしょう!
ファミコン版の曲、特にステージ1等で流れる曲は、PCエンジン版「ラストハルマゲドン」のバトルシーンの曲と並んで、「一度聞いたら忘れられないゲーム最大の名曲」だと思っていたのですが、もはや原型をとどめない程に変わり果てていました。


うーむ、これは残念無念。
グラディウスの方はクリアまでプレイしましたが、こちらは2,3ステージプレイしたらお蔵入りと鳴ってしまいました。



80年代から続くゲーム史の中で生み出された名作をリメイクするというのは良くある話で、我が社でも色々なタイトルのリメイクを発売しています。
が、大幅にアレンジ・リメイクしすぎて「ありのまま」を求める当時のユーザーに総スカンを食らったり、あるいは外注に丸投げしたりしてクオリティー管理(この場合のクオリティーとは、いかに「らしさ」を残すかという点)に問題があって大不評だったりする事があります。


ここに存在する問題は様々ですが、クオリティー的な物は当然として、私が一番感じるのは、


■メーカー■
 → 数年(十数年ぶり)に発売するのだから、グラフィックは3Dにして、サウンドもリメイクしないといけないだろう。 ムービーやボイスも追加せねば!
また、新規ユーザーにプレイしてもらって、我が社のゲームの面白さを知ってもらいたい。

■ユーザー■
 → よけいなアレンジ無しで完全再現してほしい。 また、当時のスタッフに制作・監修してほしい。
また、プレイするユーザーはほとんどが当時のユーザー。


という考え・認識の違いですね。
私はゲーム制作者の一人であると同時にゲームユーザーの一人でもあるので、ここに大きな問題があると思うのです。

とはいえ、「当時のスタッフに制作・監修してほしい」に関しては、かなり厳しい面もあったりします。
なにしろ、当時のスタッフは既に転職・引退・管理職になっていたりする場合がほとんどですから。
私の職場でもそうです。


そう言った点から考えると、「そのまま」を味わうならばWiiのバーチャルコンソールは素晴らしいと思うのですが、いかがでしょうか?



2008-10-20(Mon)

声優さんの仕事に感動しました

みなさんこんばんは。
いつもご覧くださりありがとうございます。


さて、昨今のゲームはジャンルを問わずにキャラクターを前面に押し出す傾向にあるのはご存じの通りです。
現在開発に携わっているゲームも同様でして、先日音声収録がありました。
その収録作業に同行する事になり、声優さんの音声収録風景を初めて生で見たのですが、なんというか感動しました。

事前に同僚のプランナーが作成した台詞リストは凄まじい物量でして、「本当にこれ全部やるのか?」と思っていました。
が、実際に収録が始まると一つ一つ見事にこなしていく声優さん。 それはもう圧巻の一言。

「ハッ」とか「キャッ」というような短い物から、10秒くらいあるような長い物まで。
あるいは何ともお馬鹿な台詞から、思わず赤面してしまいそうな台詞(18禁という意味ではない)まで、よくもまあ見事にこなすものだと思いました。
実際ならば喜怒哀楽の感情が高ぶっている状況で出てくるような台詞を、その台詞だけ瞬時に演じる事ができるというのは、我々素人にはとても真似できないプロの仕事だと思いました。


声優さんの「匠の技」のおかげで我々が作成しているゲームもグッと完成度があがりまして、間もなくマスターアップをむかえます。
ようやく仕事が楽になりそうなので、今回の声優さんが出演している作品を色々見てみようと思います。



ところで、予約購入したものの、忙しくて見る暇が無くてすっかり忘れていた「クイズマジックアカデミー」のOVAを先日ようやく鑑賞してみました。

・・・面白いじゃないか!
キャラクター・音声・音楽・シナリオ等々、全体的にハイレベルのよい作品に仕上がっていました。

実は原作のゲームはプレイしていないのですが、キャラクターデザインが秀逸だったので、気になるタイトルではありました。
で、今回のOVA発売を知って購入したという訳なのです。

最近のゲームにはキャラクターが必須なのは先ほども書いたとおりですが、このマジックアカデミーのように、本編のみならず、OVAなど関連グッズを含めた世界がどんどん広がっていくようなタイトルは非常に成功している例と言えるでしょう。


これを機会にゲームの方も遊んでみようと思います。
クイズゲームを遊ぶのは随分久しぶりですが、最後に遊んだクイズゲームは何だったかな?
・・・「クイズ殿様の野望」だったか? いや、「子育てクイズ」だったかも。 いずれにしても古っ!

それでは、また。



2008-10-16(Thu)

このアニメのスタッフには絶対車マニアが居るはずだ!

どうもこんばんは。
久しぶりに連夜の執筆です。

ブログを書き始めて数ヶ月が経ちましたが、私は今まで他の人のブログを訪問する事がほとんどなかったのですが、ブログがあまりにも寂れていることもあり(笑)、交流をかねて他の人のブログを色々調べてみようと思いました。

で、FC2のカテゴリーで色々調べてみると、昨年私が開発に携わった某ゲームに関するスレッドテーマが3000件以上あるではありませんか!
FC2が巨大なブログサービスなのと、そのゲームが比較的人気のあるゲームという事は知っていましたが、こうやって具体的な数値でみると、なかなか感動します。

よくよく見てみると、実に様々なカテゴリーがあるようなので、仕事が落ち着いたらあちこち訪問してみたいと思います。



さて、今回のテーマは「アニメ」です。
私はゲームはやりますがアニメはあまり見る方ではなく、時々ジブリ系アニメを見る程度です。
とはいえ、例えば「エヴァンゲリオン」や「ハルヒ」のような、例えアニメに興味が無くてもその存在を認知してしまうような露出度の高いアニメは知っています。
あ、この場合の「露出度」というのは、作中のキャラのコスチュームの事ではなく、雑誌などへの掲載頻度の事ですよ。

これらのアニメはゲーム化されたりプライズ(UFOキャッチャーの景品など)になる事も多く、そう言った点でも知る機会があるのです。



漫画がアニメ化され、放映が一段落すると、大抵の場合「設定資料集」や「オフィシャルファンブック」の様な物が発売されます。
キャラや背景の原画などはもちろん、作品によっては必殺技などのコンテなども掲載されてあるので、我々ゲーム屋にとっては非常に役立つ品です。
特にキャラデザイン・エフェクト・モーションなどを担当する人にとって重宝しますね。


で、先日いくつかの設定資料集を購入してきました。
いずれも詳しくは知らない作品ですが、あちこちで見かけるので人気が高いと思われる作品です。
期待通り、必殺技のコンテなどが掲載されており、非常に役立ちそうな内容でした。

そんな中に「キャラクター相関図」のような物があったので、一通り見てみました。

■ティアナ・ランスター
■マリエル・アテンザ
■エリオ・モンディアル
■ルーテシア・アルピーノ

・・・・・・絶対スタッフに車マニアが居るだろ! 
車マニアの私にはツッコミを入れずには居られないキャラクターのネーミングでございました。
そういえば一昔前にも「作者は車マニアか?」と思ってしまうような作品があったような・・・なんだったかな?


しかしながら、よくよく考えてみると、登場人物の名前を車名をベースにするとした場合、「キャラの名前になりそうな車名」を探すのが大変そうですね。
それも男性・女性の性別まで考慮すると、女性っぽい名前の車名を探す必要が有るわけで、かなり困難な作業でしょう。

よく見ると「ヌエラ」とか「ヴェロッサ」みたいな、かなりマイナーな車名も出てきますね。 色々調べたんでしょう。
ヴェロッサは実家の車ですが、さすが名車マーク2の兄弟車だけあってよい車ですよ。(既に製造していませんが・・・)

また、「ティアナ」と「ティーダ」、「ミラ」と「タント」、「メガーヌ」と「ルーテシア」など、兄弟・親子・同一組織のメンバーの名前を同じメーカーの車名にしているあたり、スタッフのこだわり(?)が感じられます。
「キャロル」を「キャロ・ル」としていある辺りにも苦労の後が・・・


さらに見てみると、ミリタリー(特にドイツ系)のネタも結構入っている様な気も・・・
「スバル・ナカジマ」には座布団一枚。 詳しくはWikipediaで「中島飛行機」で検索を!



我々もゲームに登場するキャラ・街・土地などの名前を考える時にかなり苦労します。
三国志やアーサー王伝説など、既存の作品をベースにする場合は何も悩む必要はありませんが、オリジナル作品となると大問題です。

やはりキャラクターの雰囲気に合った名前にする必要がありますし、他の作品で既に使用されている場合はなるべく被らないようにしなければいけません。
海外に移植する場合には、現地の不快用語とかをうっかり使用してしまわないように気をつける必要があります。

今回このオフィシャルファンブックを見た事で、他の分野の他の作品における、スタッフの苦労や遊び心が垣間見られて面白かったです。


2008-10-15(Wed)

TGSのコスプレは国際化していた!

こんばんは。
今回は久しぶりに午前0時前に執筆しています。


ここ最近、AMショー、CEDEC、TGSとゲーム関連のイベントが目白押しでした。
私は業界関係者なので基本的にビジネスデーに行くのですが、今回のTGSはビジネスデーに加えて一般日にも行ってみました。

各社のタイトルや動向視察は空いているビジネスデーに済ませ、一般日にはユーザーの反応を探ってみようと言うわけです。



各ブースの詳細はゲーム系ニュースサイトに任せるとして、私が個人的に驚いたのはコスプレブースの凄さです!
ちなみに「コスプレブース」という名前のブースは無く、毎回コスプレイヤーが大挙して押し寄せるホール間の連絡通路の事を勝手にそう呼んでいるだけです。

この場所はビジネスデーの時は単なる連絡通路でしかないのですが、これが一般日ともなると様相が一変し、どこからともなく集結したコスプレイヤーと、それを求めて群がるカメラマン(といっても本職のカメラマンではない)でごった返す、ゲームショーで最もエキサイティングな場所です。

さて、今回も私が現場に到着したときには既に大量の人でごった返しており、まさに足の踏み場もない状態でした。
私がここで注目している点は、セクシーなコスプレイヤー・・・ではなく、どんなキャラがコスプレのネタとして使われているかという点に尽きます。
つまりはキャラの浸透度や人気の動向を探る格好のデータという訳ですね。



一通り見渡してみて目に付いたのは、「三国無双」「モンスターハンター」などのキャラ人気が高いゲームのコスプレでした。
どちらも衣装作成にとんでもない手間暇がかかりそうなデザインのコスチュームばかりなのですが、みんな見事に再現しており、ただただ感心するばかりでした。
モンハンとか無想とか、民族衣装系の複雑きわまりないコスチュームをよく再現するものだと感心しますよ。
この2作品に加えて「バイオハザード」など、5人前後のグループでコスプレしている一団が目に付きました。 なるほど、ここで一句。

「コスプレも・みんなでやれば・怖くない」

私も興味が無いと言えばウソになりますが(ビジュアル的にどうかは置いておいて・・)、一人であの場所にコスプレして行くのは勇気がありません。 でも仲間と一緒なら・・・


むっ、話が脱線しましたが、現在ホットなゲームキャラのコスプレが目立った一方で、「餓狼伝説」「FF7」「スト2」といった、発売から10年前後は経過しているゲームのコスプレも同じく目立ちました。
これだけ長い年月を経てもなお愛されるキャラ・コスチュームというのは凄いと思います。
また、ペルソナやテイルズシリーズなど、キャラ人気が高く、コスチュームデザインが秀逸なゲームのコスプレもよく見かけましたね。

我々ゲーム制作者がゲーム制作時にキャラをデザインする時、実はコスプレしてもらえそうなコスチュームを意識しています。
他の会社はどうか知りませんが、少なくとも私の会社はそうしていますね。
なので、実際にユーザーがコスプレしているのを見ると大変嬉しかったりします。

今回も、過去に私が携わったゲームのコスプレをしている人を結構見かけました。
嬉しかったので思わず何枚か写真を撮らせていただきました。 どうもありがとう!m(_ _)m



さて、今回のコスプレブースで一番驚いたのは、なんと言っても「外国人の多さ」です。
TGSの一般日に行ったのは数年ぶりでしたが、その時はほとんど外国人は見かけませんでした。
が、久々に行ってみると様子が一変しており、コスプレブースの半分とはいかないでも、3割くらいは外国人だった気がします。

内容も実に多国籍で、あちこちから英語・ハングル語・中国語が聞こえてくるという状況。
通路入り口に英語やハングル語で書かれた注意書きの看板があったのは気がついていましたが、まさかここまで多いとは!
セクシーなコスプレは外国人からの注目度も高かったですが、一方でマリオブラザーズなどのコスプレも大人気で、記念写真を求める外国人が後を絶たない様子でした。

見物客だけでなく、自らコスプレをしている外国人も居ました。
そう、インディージョーンズの格好をしていたあなた! 思わずハリソン本人かと思ったじゃないですか。



ここ数年、TGSには米国はもとより、台湾・中国・韓国・カナダ系のブースが続々と登場し、海外メディアの視察も増えていました。
それに加えて日本のオタク文化は世界中で大人気で、昨今はコスプレブームも起きている模様。
そんな状況を、久々にTGSの一般日に行った事で再認識させられました。
個人的にこの熱狂ぶりを見て、日本発のオタク文化によるただならぬビジネスチャンスを感じました。 何か妙案は無いものか・・・


ところで、私が見かけた中で最もインパクトがあり、かつ似ていたコスプレは何か。
それはズバリ「金正日(キムジョンイル)」のコスプレをしていた人。
いやしくも国家の最高指導者の、というかゲームキャラでも何でもない人のコスプレですが、「服装」「ヘアスタイル」「体格」「雰囲気」に至るまで、全てが完璧でした。
ここ最近、彼が公の場から姿を消しているようですが、実は日本に居たのかと思ってしまうくらい似ていました。
一体何処の誰だったのだろう・・・



ところで、TGS終了の17時ギリギリまで残っていたら、ブース係員をしていた会社の同僚から「撤収作業を手伝え」と捕まってしまい、撤収作業を手伝わされました。
その模様を撮影してきましたので、ご覧ください。

あの室内をクレーン車などの車両が走り回る様子はインパクトがあり、設営・撤収中のTGSというのもなかなか面白いです。

TGS撤収風景 その1

tgs_002.jpg

それでは、また。


2008-10-06(Mon)

中国出張その3 ~現地スタッフの価値観など~

みなさんこんばんは。 久しぶりの更新です。

実はつい先日まで再び海外出張に行っておりました。
夏休みはおろか週末も出勤が続き、ここのところまともに休んでおりません。
そんな状況下で、先日上司から次期プロジェクトに関する無茶なスケジュールを通達された際に「少々」プッツンしてしまい、ちょっとばかり口論してしまいました。
私もまだまだ子供ですね・・・

さて、ブログと同時にホームページの方も更新しましたので、良かったら覗いてみてください。



前々回の中国出張での経験を元に色々書いていた途中なので、その続きである出張報告第三弾をお送りしたいと思います。

前回の出張において、現地スタッフと共にちょっとした飲み会を開催しました。
プロジェクトがおおむね一段落した状況であり、また、酒が入った事もあって、非常に和気藹々(わきあいあい)と語り合う事ができました。
そこで現地スタッフ達から聞き出せた、彼らの仕事等に対するビジョンや価値観などを書いてみます。



<なぜこの企業を選んだか>
中国は世界中の企業にとって無視できない巨大市場である事は周知の通りですが、その中でも上海は国内有数の先進的な都市なので、日本をはじめとした多数の海外企業が進出しています。
当然ながら有望な人材は引く手あまたで、我が社も欧米のE社、T社、A社などと熾烈な人材確保合戦を繰り広げている・・・ハズですが、当の現地スタッフ達はなぜ我が社を選んだのかを聞いてみました。

彼らによると、就職する時に最も重視するのは「給与」という人が多かったですが、その一方で「その会社(あるいはその製品)が好きだから」という人も多かったですね。
日本製のゲームは合法・違法を問わずに中国でたくさん普及しており、また、絵のタッチなどの作風の好みが近いのか、欧米のゲームよりも日本製のゲームに親近感を抱いている人も多いようです。
ゲームのみならず、漫画やアニメが大人気な点もそれを裏付けています。
確かに、「ドラえもん」「テニスの王子様」などの日本作品は至る所で見かけましたが、「X-MEN」などの欧米作品はほとんど見かけなかった気がします。(テレタビーズは結構ありましたが)
そんなわけで、日系企業は結構人気が高いようです。

日本でよく強調される「反日感情」ですが、少なくとも私が接したスタッフの中にはそれを理由に日系企業を選ばないという人はいませんでした。
まあ、それを言うなら「反米感情」も十分有りそうなので、E社やA社に就職する人も居なくなるわけで・・・あまり感情的な理由で企業を選ぶ人は居ないのでしょうか。



<どんなゲームが好きか>
彼らに「どんなゲームが好きか」を訪ねてみたところ、アクションゲームから音ゲーまで多彩な答えが返ってきました。 まさに十人十色といった感じで、これは世界共通ですね。

そんな中、興味深い意見を聞く事ができました。
それは、「三国志」系のゲームや「シェンムー」など、中国本土を舞台にしたゲームには特に興味があるというものです。
母国がゲームの舞台になっているという事は、彼らにとって非常に嬉しい事だそうです。
「三国志」「水滸伝」「西遊記」は世界的に人気のある中国の文学ですが、彼らによると、当然ながら中国でも大変人気のあるコンテンツらしく、これらをテーマにしたゲームも人気があるとのこと。

その一方で、母国やその作品(三国志とか)を誇りに思っているようでした。
なので、変な解釈でゲーム化したりすると思わぬ反発を招きそうな予感もしました。
・・・「一騎当千」とか、彼らはどういう風に捉えているのだろうか・・・ 怖くて聞けませんでした。



<日本より欧米に近い就職・転職の感覚>
中国(上海)支社の日本人スタッフに聞いた話では、現地スタッフを雇用する上で一番苦労するのが、言語問題以外では「簡単にスタッフが辞めてしまう事」らしいです。
仕事が辛いとか、上司のセクハラ・パワハラが原因で辞めるという話はどこでも聞く話だと思いますが、ここ中国では「ステップアップの一環」であっさりと辞めてしまうスタッフが多いとの事。
色々な会社を渡り歩くという事は、それだけ実務経験をたくさん積んでいるという解釈らしく、給与アップへの一番の近道が転職という事らしいです。

しかも、プロジェクトがこれから佳境というような重要な段階で辞めようとしたり、雇用してまだ数ヶ月も経っていないのに辞めようとするスタッフが結構いるらしく、その都度思いとどまらせるのに苦労しているのだとか。
現地の法律では、雇用後は少なくとも法律が定める一定期間は辞めてはいけないらしいですが、それでも短期間で辞めてもらっては会社としては大損害です。

日本の場合、短期間でポンポン辞めている人は、その後の就職活動でマイナスイメージしか持たれないと思うのですが、どうやらこれは日本特有なのかもしれません。
終身雇用などではなく、ステップアップの為にどんどん転職する、これは欧米の感覚に近いかもしれませんね。



このように、親しくなれた現地スタッフから貴重な意見を聞く事ができました。
今後の作品作りや現地法人の運営などに活用できる情報もあったような気がします。

みなさんも機会があったらぜひ中国に行ってみてください。
もちろん仕事でなく観光とかでも結構です。 必ずや刺激を受けると思いますよ。
二年後の上海万博とかの際に、ぜひ。

プロフィール

Author:Sonic478
 
職業デザイナー
業種ゲーム業界
性別
年齢若者?若者!
趣味1旅行、情報発信、車、カメラ、ゲーム
趣味2ネコと遊ぶ、ニュースを見たり読んだり


業界関係者の視点から、業界の魅力・問題点など、色々紹介しようと思います。

メインサイトはこちらです。

TegeYoka.com


残業と休日出勤。
欧米メーカーの飛躍とアジア系メーカーの追い上げ。
悩みの多い日々ではありますが、日本のゲーム業界の飛躍を目指して頑張ります。

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