2016-10-20(Thu)

今年最後?の日本アルプス ~無念の大キレット断念~

こんばんは。

ひたすら悪天候に泣かされた今年の夏山シーズン。
10月に入っても天候は回復せず、シーズン締めくくりの三連休(体育の日)も序盤は悪天候でした。

が、連休終盤辺りから回復して晴れ間が続いたので、ここぞとばかりに北アルプスへ行ってきました。
時期的なことを考えると、アルプス地区に行けるのは今年最後になると思われます。


【今回のコースと所要時間】
(1日目)
・上高地 → 横尾山荘(2時間10分)

(2日目)
・横尾山荘 → 槍沢ロッヂ(1時間)
・槍沢ロッヂ → 大曲の分岐(50分)
・大曲分岐 → 水俣乗越(45分)
・水俣乗越 → ヒュッテ大槍(1時間40分)
・ヒュッテ大槍 → 槍ヶ岳山荘(50分)

(3日目)
・槍ヶ岳山荘 → 上高地(5時間30分)



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新宿からバスに揺られ、やってきました上高地。
天候と日程の関係も有りますが、今回は苦手な夜行バスではなく日中の移動です。
既に紅葉はピークを過ぎていますが、今年はそもそも天候不順により紅葉も不調だったようですね。
奥に聳えるのは今年7月に登頂した穂高連峰の勇姿です。 三ヶ月前ですが、なんだか懐かしいですね。



上高地からのんびり歩くこと約2時間、本日の宿である「横尾山荘」に到着しました。
ここは涸沢・槍ヶ岳・常念岳への各登山道が分岐する交通の要所に位置する為いつも賑わっています。
以前から興味があった小屋なのですが、位置的に通過する場所にあるので、今回初めての利用となります。

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予約制の横尾山荘は水と電気が豊富で建物も新しく、街の旅館並に快適で、食事もとても美味しいかったです。
そしてなによりお風呂付き!(上写真の右端にある建物がお風呂棟。)
例えるなら、南アルプスの白根御池小屋にお風呂が付いたような綺麗さ・快適さですね。



快適な小屋で爆睡した翌日、一路槍ヶ岳を目指して出発です。 二年ぶりの登頂を控えて気分も高揚中!
最短で槍ヶ岳へ行くならそのまま槍沢ルートを登るのですが、今回は敢えて途中から東鎌尾根へ向かいます。
水俣ルートを通ってみたかったのと、東鎌尾根の展望や歯応えを再び味わいたかったからです。

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この水俣ルートは一般的に東鎌尾根からのエスケープルートとして利用されますが、そこを敢えて登る私・・・
ダケカンバの生い茂る急登ですが踏み跡は明瞭で、北岳の「草すべり」に似た雰囲気のコースですね。



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45分程で「水俣乗越」へ到着。 ここで東鎌尾根と合流します。
向かって左側へ進みますが、いきなり岩場の登りでワクワクしますね。



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ヒュッテ西岳から大きく下った後に再び登り返す東鎌尾根ですが、水俣乗越は丁度その中間地点に位置します。
つまり、これからは基本的に登り一辺倒で、険しい地形と薄い空気と相まって辛い後半戦が始まります。



東鎌尾根のハイライトと言えるのが、この「窓」と呼ばれる場所にある恐怖の三段梯子!

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巨大な崩壊地にあるこの梯子。 危険なのでストックを収納し、ヘルメットの着用を推奨します。



梯子場が大好きで、大崩山・八ヶ岳・アルプス各地の梯子を巡ってきた私ですが、ここは最も印象深い場所の一つです。
岩が突き出ている部分は足をかけにくいので、三点支持の基本を守って慎重に通過しましょう。

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ここは梯子その物よりも、直後にある両側が切れ落ちた狭い道に注意すべきだと思います。
特に槍沢側は深く切れ落ちており、転落したらおそらく助からないと思われます。 くれぐれも慎重に。



槍ヶ岳からは東西南北の四方に尾根が伸びており、現在は東尾根に当たる「東鎌尾根」を歩いています。
そして正面に聳えるのが北の尾根である「北鎌尾根」です。

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この北鎌尾根は別格の存在で、所謂「バリエーションルート」と呼ばれ、一般登山道には含まれません。
一般登山道では無いので一切整備されておらず、険しい岩稜帯が延々と続く上級者向けの危険なコースです。



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水俣乗越から2時間弱で「ヒュッテ大槍」に到着。 現時点では既に今年度の営業は終了しています。
ここから槍ヶ岳山荘までが東鎌尾根の最後の区間になりますが、前回は道を間違えてしまいました。



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下に見える赤い屋根の小屋が「殺生ヒュッテ」で、やはり既に営業を終えています。
左上に見えるのが「大喰岳(3101m)」で、小屋と大喰岳の間に見えるのが槍沢から登ってくるルートです。
この付近から槍ヶ岳山荘までは地獄の急登が延々と続き、楽だった槍沢ルートが一変してきつくなる区間ですね。



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ヒュッテ大槍から先は、まさに槍ヶ岳の足下をすり抜けるような迫力満点の展望が楽しめます。
この付近は全区間が岩稜帯で、穂高の吊尾根っぽい雰囲気ですね。



横尾山荘を出発しておよそ5時間。 二年ぶりに「槍ヶ岳山荘」にやってきました。

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槍ヶ岳山荘の公式サイトではライブカメラの映像が見られますが、そのカメラがおそらくこれでしょうね。
天候や人出の確認に重宝しています。



小屋にチェックインしたら、早速槍ヶ岳の頂上へアタック開始! この梯子場も懐かしいです。
ちなみに槍ヶ岳の頂上ルートは登りと下りで道が分かれており、梯子は左が登りで右が下り専用です。

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天空へ続くかのようなこの梯子も、数ある梯子場の中で特に印象深い物の一つですね。
まさに断崖絶壁ですが、梯子が整備される前はどうやって登頂していたのでしょうか。



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二年ぶりの槍ヶ岳登頂! 少し雲が出てきましたが、空気が澄んでいて展望は抜群でした。
ちなみに3種類あった看板が1種類しか有りませんでした。 やはり台風で飛ばされたのでしょうか?



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頂上からは今夜の宿である槍ヶ岳山荘がよく見えます。  複数の建物で構成される巨大な小屋です。



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そちてこちらが北鎌尾根の様子。 距離が長い上に地形も険しく、途中でビバークするのが一般的だそうです。



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槍ヶ岳山荘は収容人数650名という国内最大級の大きな小屋ですが、館内も複雑で迷いそうな広さです。

今回はシーズンもほとんど終わりかけの時期でしたが、それでも人は多く、特に外国人が多かったです。
食事の際には、右隣には欧米系のグループが、左隣にはアジア系のグループが座り、なんとも国際色豊かな食事でした。
アジア系の人達と異なり、欧米系の人達は箸の扱いに苦労している様子でしたが、無理も有りません。
郷に入っては郷に従えとは言いますが、フォークの貸し出しが有っても良いかも知れませんね。



そして三日目。 この日は大喰岳・中岳・南岳を経由し、大キレットから北穂高岳へ抜ける予定でした。
が、晴天では有る物の、この日も気温が低く、なにより非常に強い風が常時吹き続けている有様。
一応大喰岳まで進んでみましたが、余りの寒さと強風に、やむなく断念して下山することにしました。

寒さは衣類の調整で対処できますが、強風だけはどうしようも有りません。
長谷川ピークや飛騨泣き等の岩場で強風に煽られたり、岩やプレートが凍結していたら死に直結します。
7月に通過した涸沢岳~北穂高岳の稜線は大キレットよりも高難易度とされますが、
あの時は気温が高く、風もほとんど無くて、地形以外の危険さは有りませんでしたが、今回は話が違います。


・・・と言う訳で、念願の大キレット越えは来年まで持ち越しとなりました。 登山を始めて以来、初めての撤退です。
後ろ髪を引かれる思いで槍沢ルートを下りましたが、稜線を見上げると恐ろしい速さで雲が流されており、
この状況で大キレットに突入したら危険だったと納得しました。 また来年頑張ります。



帰宅後に天候が穏やかになったのが何とも恨めしいですが、今年のアルプス登山はおそらく打ち止めでしょうか。
今年は雪が少なく、六月早々に八ヶ岳縦走を達成するなど上々の滑り出しでしたが、
その後はひたすら雨にたたられ、結局、裏銀座や南ア南部の縦走も実現できずに終わりました。


今年得た教訓は、「地形や天候との相性や交通の便を考慮し、優先順位を決める事」という点でしょうか。
毎日あるぺん号などの登山バスは7月中旬から8月一杯まではほぼ毎日運行していますが、9月以降は激減します。
また、シーズン終盤には小屋締めや気象悪化の影響で通行が困難になるコースも有ります。

なので、シーズン終盤でもバスが多く、気象的にも影響を受けにくい表銀座コースなどは後回しにして、
それとは真逆の環境にある大キレットや南ア南部などはチャンスが有り次第、早々にアタックするという訳です。
来年は今年断念したこれらのコースを最優先にしたいですね。


一方、念願だった八峰キレットや前穂高岳・北穂高岳の縦走に加え、八ヶ岳や中央アルプスへの初登頂、
キレット小屋や横尾山荘といった気になっていた小屋への宿泊など、色々得る事が出来たシーズンでも有りました。
特に八峰キレットや穂高稜線など、岩稜帯での経験を豊富に得ることが出来たのが大きいですね。

来年の夏山シーズンが今から待ち遠しいです。


2016-09-04(Sun)

とんでもねぇ、あたしゃ五竜岳だよ

こんばんは。

台風一過の晴天を利用し、北アルプス・後立山連峰を縦走してきました。
以前から目標としていた「鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)」への登頂と、
三大キレットの一つである「八峰キレット」の走破、さらに「キレット小屋」への宿泊を達成できました。

暑さと急登に難儀しましたが、素晴らしい展望と歯応えを味わえ、天候にも恵まれて充実した縦走を楽しめました。

【今回のコース】
(移動日)新宿 → 夜行バス → 扇沢
(1日目)扇沢 → 柏原新道 → 爺ヶ岳 → 鹿島槍ヶ岳 → キレット小屋
(2日目)キレット小屋 → 五竜岳 → 五竜山荘 → 遠見尾根 → アルプスだいら → 新宿(電車)

【今回のコースタイム(休息時間別)】
柏原新道 → 種池山荘 : 2時間20分
種池山荘 → 爺ヶ岳(南峰) : 35分
爺ヶ岳(南峰) → 爺ヶ岳(中峰) → 冷池山荘 : 45分 
冷池山荘 → 鹿島槍ヶ岳(南峰)  → 鹿島槍ヶ岳(北峰): 2時間
鹿島槍ヶ岳(北峰) → キレット小屋 : 1時間

キレット小屋 → 五竜岳 : 3時間
五竜岳 → 五竜山荘 :30分
五竜山荘 → アルプスだいら : 2時間20分



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夜行バスを利用して「扇沢」までやってきました。 今回は2時間ほど眠ることが出来て、多少はマシですね。
ここ扇沢は鹿島槍ヶ岳以外にも色々な山の登山拠点となっています。
黒部ダムを経由しての立山・剱岳方面、針ノ木雪渓を経由しての針木岳方面など、北ア北部の様々な名峰へ行けます。



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登山口となる「柏原新道」入り口は扇沢から10分程下った場所に有ります。
このコースは非常に整備されていて登りやすく、なんとなく合戦尾根に近い印象でした。



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コースタイムを大幅に前倒しして稜線に有る「種池山荘」に到着しました。
ここからは展望の開けた稜線歩きが楽しめます。 天気も最高で気分も最高です。



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今回の主目標の一つである「鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)」が稜線の奥に見えます。
二つの山頂を持つ所謂「双耳峰(そうじほう)」で、遠くからでも識別が容易な特徴的な山です。
まだまだ遠いですが、展望に優れた稜線歩きはとにかく楽しいですね。



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ほどなくして「爺ヶ岳(じいがたけ・2669m)」に到着。
こちらは双耳峰どころか3箇所もの頂上をもつ贅沢(?)な山です。
この内の南峯と中峰に登頂可能で、展望が素晴らしいので是非寄っていってください。
頂上からは双方向への道が続いているので、分岐点に荷物をデポする必要は有りません。



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爺ヶ岳の先には「冷池山荘」が有ります。 種池山荘とは同一グループなので、予約は一括で出来ます。



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冷池山荘を過ぎたら、布引山を経由して鹿島槍ヶ岳を目指します。
が、この布引山がなかなかの急登で侮れません。 ここで体力を消耗しない様に注意しましょう。



ようやく「鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ・2889m)」の南峯に到着。
頂上への急登がまたきつく、布引山への急登と合わせると、常念乗越から常念岳へ2連続で登った気分でした。
なお、北アルプスには「槍ヶ岳」「鹿島槍ヶ岳」「白馬鑓ヶ岳」と「やりがたけ」が複数有りますが、全て別物です。

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頂上ではこんな立て札も・・・
登山における迷惑行為は色々有りますが、特に迷惑な行為として知られているのがコレです。
重要撮影スポットである頂上標識の所に荷物を置き、あまつさえそこに陣取って食事を始める行為は迷惑です。
よほど狭い山頂であるならともかく、基本的には邪魔にならない場所で寛ぎましょう。



双耳峰である鹿島槍ヶ岳。 もちろんあと一つの頂上(北峰)も行っておきましょう。
が、この頃には後立山連峰名物のガスが大量発生し、せっかくの展望が・・・

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北峰へは縦走路から分岐して少し登ります。 ここはピストンになるので、荷物をデポしても良いです。



北峰から戻ったら、本日の宿であるキレット小屋を目指して八峰キレット方面へ進みます。
ここから先は険しい岩場の下りになるので、疲労が溜まっている場合は特に注意しましょう。

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このいびつな形状の梯子は一体!? ラスタースクロールでもしているかの様な形状ですな。
ちなみに先に進むには右の梯子を使用します。 昔使用していた梯子なのでしょうか?



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核心部の八峰キレット付近は特に地形が険しく、足場も非常に狭いので慎重に歩きましょう。
穂高稜線程ではありませんが、転落は重大な結果に繋がるとても危険な場所です。



キレットの核心部を過ぎると、ついに「キレット小屋」が見えて来ました。
切れ落ちた鞍部に有る山小屋と言えば穂高岳山荘も有名ですが、あれよりさらに険しい場所に建っています。
右上のヘリポートらしき場所は展望が良さそうですが、どうやら関係者以外は立ち入り禁止の様です。

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噂以上に凄まじい場所に建っているキレット小屋。 まさに砂漠の中のオアシス的な存在です。
普通なら夕食までの間に周辺を散策でもする所ですが、直ぐに絶壁の岩場なので散策も出来ません。(笑
ただ、小屋の正面には剱岳方面の素晴らしい展望が楽しめます。



小屋の中はこぎれいで快適です。 ただ、比較的小さい小屋なので繁忙期は注意ですね。

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食事も美味しくご飯が進みます。 野菜が超山盛りなのが印象的でした。 ビタミン摂取に嬉しい量です。



一夜明けて本日も晴天。 今日も再び険しい稜線を歩き、五竜岳を目指します。

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キレット小屋を出発した瞬間から険しい岩場です。 なんて刺激的なルートでしょう♪



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まだ七時にもなっていないのに、早くもガスが・・・
展望的には最悪ですが、時折ガスの中から姿を現す五竜岳が神々しくていいですね。

なんかドリフ大爆笑の神様コントで、扉の中から神様(志村)が出てくるシーンを思い出しました。
「あなたが五竜岳ですか?」
「とんでもねぇ、あたしゃ五竜岳だよ!」



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ふと横を見やると、なんとブロッケン現象を初体験! 去年は影富士、今年はブロッケン現象、なかなかラッキーですね。



ひたすら険しい岩場が続きますが、下調べした際に一番怖そうだと思ったのがこちら。
道が極めて狭く、しかも足下はザレていて滑りやすい。 おまけに急斜面。 要注意ですな。

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ここも侮れません。 正面の岩場はオーバーハング気味なので、大型ザックの人は要注意です。



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五竜岳への最後の登りはかなりの急登で、地形も険しく体力も技術も要求されます。
しかし、赤岳や穂高連峰の岩場で経験を積んでいたので、キツイながらもとても楽しく登る事が出来ました。



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キレット小屋を出発し、およそ3時間弱ほどで「五竜岳(ごりゅうだけ・2814m)」に到着しました。
ほぼ一年ぶりですが、今回は快晴の素晴らしい展望です。



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今回歩いてきた稜線を振り返ります。 奥にあるのが鹿島槍ヶ岳ですね。
この稜線は長野県と富山県の県境に位置するのですが、ご覧の様に左(長野側)から雲が発生しています。
この雲が稜線を越えて富山側に流れ落ちる、所謂「滝雲」と呼ばれる現象がよく見られます。
ビールのジョッキから泡がこぼれ落ちる様子によく似ています。



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五竜岳の頂上からは360度の大展望! 中でも剱岳の威圧感が凄いですね。 来年辺り挑戦してみたいです。



こうして後立山連峰縦走は無事に終わりました。 技術・体力が要求されるコースでしたが、とても楽しめました。
念願の鹿島槍ヶ岳・キレット小屋・八峰キレットを体験し、色々経験を積めたと思います。
今年のアルプスは悪天候と水不足が深刻ですが、三大キレットの残る二つにも早めに挑戦してみたいですね。 

2016-08-09(Tue)

登山よりも歩きが疲れた中央アルプス初体験

こんばんは。

先日、本当の梅雨明けを待って中央アルプスの「木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)」等に行ってきました。
日本アルプスは北・中央・南の三つに大別され、木曽山脈の事を中央アルプスと呼んでいます。

お盆前に一泊二日程度でアルプスへ行きたかったのですが、梅雨明けが大幅に遅れて難儀していました。
そんな時、ふと中央アルプスの木曽駒ヶ岳の事を思い出しました。
この山は3000m級ですが、ロープウェイでかなり上部まで上がれる為、深夜バスを利用すれば日帰りも可能です。
バスのアクセスも良く、天気予報も良好だった為、めでたく中央アルプスに決定しました。

ただし、駒ヶ岳ロープウェイはハイシーズンに大混雑することで知られており、
酷い時には、登り・下り共に数時間もの順番待ちが発生することも・・・ しかも今回は夏の日曜日、嫌な予感がします。
なので、夜行バス利用で朝一のロープウェイに乗り、混雑する午後になる前に下山というプランを立てました。
本当はもっとゆっくりとしたかったのですが、今回は下見を兼ねた日帰りスピード登山(下山)という訳です。



夜行登山バスが満車だった為、21時発・25時着の長距離路線バスで移動することにしました。
現地の駅前ターミナルからロープウェイ行きのバスが出るのは朝5時なので、駅前で適当に時間を潰すことにします。

ところが、何を勘違いしたのか、目的地の「駒ヶ根市」ではなく、かなり手前の「伊那市」で下車してしまいました。
駒ヶ根駅まではかなり距離があり、既に深夜零時過ぎなのでバスも電車も終わっています。

駅前の交番で訪ねてみると、駒ヶ根までは国道沿いを歩けば良いが、3~4時間程掛かるとの事。
今夜は祭りが有った為、タクシーが出払っていて捕まえるは難しいと言われました。
幸い(?)、始発バスまで四時間以上有るため、のんびり歩いて移動する事にしました。
まあ、上高地から蝶ヶ岳を往復する様な物だと思って頑張ります・・・

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真夜中の三州街道を黙々と歩き、なんとか3時間程で駒ヶ根駅まで到着しました。
歩いた距離は15~17km程だったでしょうか、体力は問題無いですが足の疲労がヤバイ・・・
荒れた登山道では頼もしい登山靴ですが、舗装路を長時間歩く場合は相性最悪で、非常に足が痛くなりました。

今回歩いた道は大半の区間に歩道が無く、路肩も非常に狭くて大変危険でした。 街灯が無い区間も多いです。
車にひかれないようにヘッドライトを点灯して存在をアピールする必要があり、精神的にも疲れました。
こんな状態で山に登れるのでしょうか・・・



無事始発バスに乗れ、ロープウェイに乗り継いで一挙に標高2600mの世界へやってきました。
ここはロープウェイ駅として日本最高所に有り、僅か七分半で約1000mを登ります。

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ロープウェイの終点は「千畳敷カール」と呼ばれる場所で、高原リゾート地として知られています。
カール(圏谷)とは氷河によって削られた窪地の事で、千畳敷カールや涸沢カールが有名です。
畳千畳分くらいの広さが有るというのが名前の由来だそうですね。



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ご覧の通り、とにかく素晴らしいの一言。 見渡す限り絶景&絶景で、人気が高いのも納得です。
駒ヶ岳ロープウェイは通年営業しており、紅葉や積雪の時期も美しい景色が楽しめるでしょうね。



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まずは八丁坂と呼ばれる急登を越えて稜線を目指します。
特筆するほどの難所ではなく、30分程度で登れますが、シーズン中は大渋滞が発生しそうで、そちらが問題ですね。



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稜線の乗越浄土から分岐し、まずは「伊那前岳(いなまえだけ・2884m)」にやってきました。
ここは宝剣岳から空木岳へ繋がる稜線を一望できる展望スポットで、素晴らしい眺めが堪能できます。
時間があればこの稜線を縦走し、奥に聳える空木岳に行きたいですが、次回の楽しみにしておきます。



乗越浄土に戻り、中岳を経由して中央アルプスの主峰「木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ・2956m)」に到着。
頂上はかなり広く、展望も最高! 苦労して(三州街道を)歩いてきた甲斐が有りました。

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頂上には二つの祠が有ります。 賽銭を投じ、次からはバス停を間違えないようにお祈りしておきました。



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頂上からの展望は文句なし! こちらは乗鞍岳や槍ヶ岳方面の眺めです。 今日は今シーズンで一番の好天だそうです。



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展望を堪能したら、今度は宝剣岳に向けて縦走開始です。
宝剣岳周辺は険しい岩場になっており、遠目からでもその様子が分かります。



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乗越浄土への帰りは中岳のトラバースルートを通ってみました。
ここは北ア・大天井岳のトラバースルートに地形も展望もよく似ていました。 今年も表銀座に行きたいですね。



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宝剣岳の周囲は険しい岩稜地帯となっており、地図には危険マークも描かれています。



地形は険しいですが歯応え抜群で楽しく、そして展望も最高です。

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「宝剣岳(ほうけんだけ・2931m)」の頂上はこの岩の上ですが、鎖は無くよじ登る必要があります。
こういう場所は登りよりも降りる場合が危険で、周囲は切れ落ちた岩場なので要注意ですね。



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頂上から先にも縦走路が続いており、個人的にはこちら側の方が難度が高いと感じました。
中でも特徴的なのはこの突出した岩でしょう。 真下は深く切れ落ちており、転落は死を意味します。
先端部に腰掛けたら爽快でしょうが、戻る際に怖くて立ち上がれなさそうです。



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地形的にも展望的にも、岩稜好きにはたまらないルートですね。



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途中にはほぼ垂直の岩場が有り、真下で見るとなかなかの威圧感です。
鎖が設置されていますが、手がかり・足がかりが豊富なので、使わずとも意外と楽に通過できました。
カニのタテバイはこれをより凶悪にした感じでしょうか?



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確かに危険なルートですが、特に危険な箇所には頑丈な鎖等が設置されています。
ただ、一箇所だけ両側が切れ落ちた狭い岩尾根を鎖無しで歩く場所があり、そこは要注意です。
恐怖心から四つん這いになりそうですが、逆に歩いて通過した方が安全だと思います。



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危険地帯を突破し、極楽平経由で千畳敷駅へ戻ります。 まだ午前中なので混雑を避けて下山できそうです。
なお、この日の午後にはロープウェイが混雑し、待ち時間は1時間半に達しました。
60人乗りのロープウェイが9分間隔でフル稼動しても90分待ち・・・恐ろしい人気ぶりですね。



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菅の台バスセンター近くの温泉で汗を流し、駒ヶ根駅に戻ってきました。 下山後の温泉は最高です。
この地域はソースカツ丼が名物らしいので、14時のバスを待つ間に食べる事にしました。
駒ヶ根駅の近くにソースカツ丼の幟が有る「食堂やまだ」という店を発見! 早速入店。

トンカツにソースをかけるのはごく普通ですが、果たしてどんな味なのか?
実際に食べてみると、肉や衣に甘酸っぱいソースが染みこんでおり、これが実に美味しい!
単なるソースをかけたトンカツではなく、肉にも衣にもじっくりとソースが染みこんでいる感じです。
名物になるのも納得の美味しさでした。 次に来た祭にも是非また食べたいと思いました。



初めての中央アルプスは駆け足の登山となってしまいましたが、ロープウェイの混雑を避けて無事に下山できました。
期待以上の素晴らしい展望が楽しめて大満足です。 次回は空木岳を目指して一泊二日の縦走をしてみたいと思います。


今回は登山よりも真夜中の長距離歩きの方が大いに疲れた旅でした。
ロープウェイ等で一挙に高度を上げると、体が標高に順応できずに高山病になりやすいと言われています。
今回はそれに加えて相変わらずの寝不足と、登山前の長距離行軍による疲労・・・

さすがに今回は高山病になるかもしれないと思いましたが、特に問題無く平気でした。
呼吸法や水分摂取に注意はしていましたが、やはり私は高山病になりにくい体質なのかもしれません。 
一度標高5000m位の山でどうなるか試してみたいですね。 その為には海外に行く必要がありますが。


とりあえず盆休み前の登山はこれで終了です。
あとは後立山連峰や裏銀座の縦走、甲斐駒ヶ岳などを予定しています。 天候が安定すると良いのですが。


2016-08-03(Wed)

梅雨が明けませんね・・・

こんばんは。

みなさんご存じの通り、梅雨明け宣言も虚しく、サッパリ晴れてくれません。
お盆までの七月下旬から八月上旬にかけて、あと二回ほどアルプスに行きたかったのですが出来ずに居ます。
去年は上記の期間に白馬岳と唐松&五竜岳、富士山(御殿場コース)と三回も行けたのですが、
今年は六月に八ヶ岳、七月中旬に穂高縦走とさい先良いスタートだったのですが、その後は雨にたたられております。

今年は過去に例が無い程雪が少なく、七月上旬にはアルプス各地で登山道の雪が溶けて準備OK状態でした。
が、肝心の天候がこれではどうしようも有りません。
悪天候時のアルプスに突撃するなど、苦行を通り越して自殺に行くような物です。

どうやらお盆休みの週辺りから天候が安定しそうですが、アルプス各地は混雑で地獄絵図になりそうです。
布団一枚に数人は当たり前、槍ヶ岳では伝説の5時間待ちが再現されるかも知れません。
穂高稜線やタテバイ・ヨコバイで大渋滞が発生し、落石や悪天候に遭遇したらと考えると恐ろしいです。


私の場合、お盆は混雑回避や帰省などでアルプスには行かないので、なんとかあと一回は行っておきたいところです。
最近は「この山に行きたい」ではなく、「この小屋に泊まってみたい」「このコースを歩いてみたい」といった
理由で行き先を選ぶ事が増えています。
三大キレット、三大雪渓、三大急登・・・ 展望の良い小屋、食事が自慢の小屋、スタッフの人柄が評判の小屋・・・

本当であれば後立山連峰を縦走し、三大キレットの内の「不帰キレット」と「八峰キレット」に挑み、
凄まじい立地で評判のキレット小屋に泊まってみたいと思っているのですが、天候がこれでは難しいですね。

今週末辺りから天候が回復しそうなので、混雑状況と合わせて様子を見つつ、行ってみようかと思います。
八峰キレット辺りで見かけたらよろしくお願いします。


2016-07-21(Thu)

前穂・奥穂・北穂の一泊二日縦走

こんばんは。

先日、北アルプスの前穂高岳・奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳に行ってきました。
穂高岳というのは複数の山の総称であり、上記4つに明神岳と西穂高岳等を加えて穂高岳(穂高連峰)と呼んでいます。
標高国内3位タイの奥穂高岳を筆頭に、いずれも3000m級の荒々しい岩場で出来た山です。
圧倒的で美しすぎる山容、歯応えの有る難易度など、まさに北アルプスのエースとも言える存在であります。

私は2年前に横尾~涸沢経由で奥穂高岳に登頂したことが有りますが、
今回は上高地を起点に、初登頂となる前穂高岳と北穂高岳を加えた周回ルートで挑みました。

【今回のコース】
(移動日)東京駅 → 夜行バス → 上高地
(1日目)上高地 → 前穂高岳 → 奥穂高岳 → 穂高岳山荘
(2日目)穂高岳山荘 → 涸沢岳 → 北穂高岳 → 涸沢カール → 横尾 → 上高地 → 新宿(バス)

【今回のコースタイム(休息時間別)】
上高地 → 岳沢小屋 : 1時間45分
岳沢小屋 → 紀美子平 : 2時間5分
紀美子平 → 前穂高岳(往復) : 50分 
紀美子平 → 奥穂高岳 : 1時間50分
奥穂高岳 → 穂高岳山荘 : 20分

穂高岳山荘 → 涸沢岳 : 15分
涸沢岳 → 北穂高岳 : 2時間20分
北穂高岳 → 涸沢カール : 1時間40分
涸沢カール → 横尾 : 1時間50分
横尾 → 上高地 : 1時間45分




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今回は新設された東京駅発着の夜行バスで上高地へ向かいます。
毎回夜行バスで眠ることが出来ずに苦労する私ですが、リクライニング可能な独立三列シートのコイツなら!

・・・期待も虚しく、全く眠ることが出来ません。 何故??
腹がふくれたら眠くなるかと思い、途中のSAでおにぎり二個を食べましたが、全く効果無し。



登山_アルプス8_002

結局一睡も出来ずに上高地に到着しました。
完全寝不足の状態で、北ア屈指の急登である重太郎新道から前穂・奥穂経由で穂高岳山荘まで行く。
天気は最高ですが、コンディションとコースは最悪と言えます。 頑張りましょう。



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上高地を出発し、1時間40分程で「岳沢小屋」に到着。 ここに前泊する人も多いようです。



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北ア屈指の急登と呼ばれる重太郎新道。 三大急登の合戦尾根よりも遥かに厳しい道です。
しかし! 大好きな梯子場が出現すると大喜びする私。 梯子大好き。



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重太郎新道は中盤以降に視界が開け、西穂高岳への稜線や遠方の山々が見渡せます。 素晴らしい展望!



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上高地から奥穂高岳までは約1700mの標高差があり、大半は厳しく危険な岩場です。
寝不足の私が言うことではありませんが、最高のコンディションで挑むべきルートですね。



登山_アルプス8_008

穂高連峰の一つである「明神岳(みょうじんだけ・2931m)」です。
美しい山ですが、こちらは一般登山道は無く、岩登り装備でしか登頂できません。



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中盤以降はますます傾斜・危険度共に厳しくなり、猛烈な陽差しと合わせて体力を奪ってゆきます。
なんでこのルートが三大急登に含まれないのかが不思議ですね。



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スタートから四時間弱で「紀美子平(きみこだいら)」に到着しました。
ここは前穂高岳と奥穂高岳への分岐点となっており、ここに荷物を置いて頂上にアタックします。




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紀美子平から前穂高岳頂上までは約30分程度ですが、ここから先がさらなる急登で大変です。
急登な上に真横は絶壁・・・ こことか鎖があると助かるのですが。



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苦労の末、ついに「前穂高岳(まえほたかだけ・3090m)」に到着!
360度の素晴らしい大展望で、苦労して登ってくる価値は絶対に有ります。
頂上は意外と広くて歩け回れますが、転落に注意してください。 落ちたら確実に死にます。



紀美子平に戻って休息したら、今度は「吊尾根」を経由して左上に見える奥穂高岳へ向かいます。
吊尾根は前穂高岳と奥穂高岳を結ぶ尾根道で、転落事故も多発する油断のならないルートです。

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岩場のルートは踏み跡を見失って道を外れる人が多いのですが、今回まさにそういった現場に遭遇しました。
変な方向から声が聞こえるので振り返って見ると、後ろに居たグループが登山道の10m程下の斜面を歩いて居るではありませんか。 途中でルートを間違って道を外れて進んでしまったようです。
大声で指示を出しながら登山道に復帰させましたが、事故に繋がらなくて幸いでした。




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涸沢カールから見た吊尾根の様子です。 前穂・奥穂と合わせて威圧感を放っております。



吊尾根は体力的にも精神的にも疲れる場所ですが、展望は最高です。

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奥穂高岳の頂上手前から歩いてきた吊尾根を振り返ります。 奥に聳えるのが前穂高岳です。
吊尾根は奥穂高岳付近が岩場の急登になっており、岩が脆いので注意が必要です。

岩場の斜面を登っている時、左手で掴んだ30cm位の岩がグラッと動いて心臓が止まるかと思いました。
三点支持を守って他の3本の手足で体を支えていたので、バランスを崩すことも岩を落とすことも無く無事でした。
もし体を支えずに岩に体重をかけていたら、今頃ここに居なかったかも知れません。 涙が出るほど怖かったです。




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スタートから六時間半程、ようやく「奥穂高岳・3190m」の頂上に到着しました。
およそ二年ぶりの登頂ですが、近くにそびえ立つジャンダルムも相変わらず美しいですね。



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この日はヘリによる荷揚げが盛んに行われており、日没ギリギリまで何度も飛来していました。
悪天候時にはヘリが飛べない為、夏山シーズンを前にフル回転で荷揚げをしているのでしょう。



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大変な荷揚げ作業のおかげで、この様な美味しい食事が食べられると思うと感慨深いですね。
2年前と比べて若干おかずの内容が変化していました。 鯖の塩焼きや豚の角煮が美味しかったです。




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長かった一日も間もなく終わりです。 寝不足や肉体的な疲労はもちろんですが、今回はそれ以上に精神的に疲れました。
特に岩が動いた時は本当に怖かったです。 人生で一番恐怖を感じた瞬間でした。



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今日は小屋の近くにある「涸沢岳(からさわだけ・3110m)」を経由して北穂高岳を目指します。
西穂高岳から奥穂高岳・北穂高岳を経由して南岳に至るルートは、一部を除いて国内屈指の難ルートとして知られており、
今回通過する涸沢岳~北穂高岳の区間もその一部です。 登山地図には「危」マークが記されています。

南岳と北穂高岳を結ぶ所謂大キレットよりは距離は短いですが、難所とそうでない場所が混在する大キレットに比べ、
この涸沢岳と北穂高岳を結ぶ穂高稜線はひたすら危険箇所という感じの様です。

地図で危険と書かれた場所を行くのは初めてです。 少しずつ経験を積んできましたが緊張します。
岩場を安全に通過する為、ウエストポーチやカメラ鞄などは全てザックに収納しました。



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涸沢岳頂上から少し進むと、いきなり垂直の断崖絶壁を鎖で降下します。
すぐ前をおばさん達のグループが先行していたのですが、恐怖に断念して引き返して行きました。
前に人が居たら心強かったのですが、いきなり独りぼっちになってしまいました・・・・・・

そして鎖を下ってから間もなく、ドーム型に尽きだした変な場所に迷い込んでしまいました。
途中までは踏み跡が有るのですが、その先は切れ落ちていて道が見えません。
謎の残置ロープが有りますが、犬のリードの様な頼りない代物。 足下にはカメラフィルムの残骸。何時の物だ??
あの岩を越えたら道が有るのだろうか? しかし、何かがおかしい。 行ってはいけない気がする・・・

しばらく迷った後、少し引き返して周囲を観察すると、無事に正しいルートを発見することが出来ました。
迷ったら立ち止まり、確実な場所まで引き返す。 登山の基本に救われた感じです。



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ゴジラの背びれの様な場所を越えてきました。 なんとまあ荒々しい山容でしょう。
ザックを安全に下ろせる場所は限られているので写真を撮るのに苦労しました。
北アの難所では一眼レフは大きすぎて無理ですね。 今度からコンデジも併用しようと思います。



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途中で先行していたおじさんに追いついたので、休息を兼ねて話を伺ってみました。
するとジャンダルムの登頂経験も有るベテランの方で、これから大キレットを経由して槍ヶ岳へ向かうとの事。
これはそのおじさんに撮って貰った一枚です。 真横は切れ落ちていて結構怖かったです。



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延々と続く岩場の難所。 一瞬たりとも気が抜けません。
事前にこのコースに関する資料を読んできて、特徴的な難所に関する情報を得てきたつもりでした。
が、むしろ難所じゃ無い場所の方が少なく、そっちの方が印象に残っている有様です。




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ついに「北穂高岳(きたほたかだけ・3106m)」に到着しました。 国内標高第9位です。
頂上からは360度の素晴らしい大展望で、中でも大キレット越しの槍ヶ岳が素晴らしいですね。



頂上直下には「北穂高小屋」があり、テラスからの眺めは最高です。
展望を売りにした山小屋は多いですが、最強なのはこの小屋かもしれませんね。

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なにしろこの立地ですから! どうやってこんな凄い場所に小屋を建てたのでしょうか。 人間って凄いです。



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小屋の腋からは大キレットへの道が続いています。
このまま行ってしまおうかとも思いましたが、さらなる経験を積んで改めて挑むことにしました。



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この日も周辺の小屋では荷揚げが盛んに行われていました。 東邦航空も大忙しですね。



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展望を楽しんだら、名残惜しいですが涸沢カールに向けて下山開始です。
北穂高岳への一般的なルートですが、難所の多い急勾配なので注意が必要です。



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途中でアルプスのアイドル・雷鳥を発見! どうやら砂遊びをしていたようです。
もちろん脅かすつもりは有りませんが、同じ方向に歩いて行くので困りました。



疲れた体に嬉しい梯子場も登場! ワクワクしますね。

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しかしこのルート、勾配や標高差はもちろん、難所も多くて気が抜けません。
シーズン中は大渋滞が発生しそうで、混雑時は通りたくないですね。



こうして穂高連峰の4座を一挙に巡る旅は無事?に終わりを告げました。
一泊二日の旅でしたが、数倍疲れた気がします。 特に精神的に疲れました。

ひと月ほど前に八ヶ岳の岩場を経験しましたが、穂高の岩場はスケールが違いました。
危険な岩場でのカメラバッグやポーチの取り扱いに関しても様々な教訓を得ることができました。
岩場向けのアルパイン系ザックが存在する理由がよく分かった気がします。
剱岳や大キレットに挑む際には、カメラを含めた荷物の形態を工夫しようと思います。

肉体的にも精神的にも疲れましたが、素晴らしい展望と経験を得ることができた旅でした。


プロフィール

Sonic478

Author:Sonic478
 
職業デザイナー
業種ゲーム業界
性別
年齢若者?若者!
趣味1旅行、情報発信、車、カメラ、ゲーム
趣味2ネコと遊ぶ、ニュースを見たり読んだり


業界関係者の視点から、業界の魅力・問題点など、色々紹介しようと思います。

メインサイトはこちらです。

TegeYoka.com


残業と休日出勤。
欧米メーカーの飛躍とアジア系メーカーの追い上げ。
悩みの多い日々ではありますが、日本のゲーム業界の飛躍を目指して頑張ります。

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